一の湯

【箱根路開雲】まだ、すべてが静かだった頃の箱根

はじめに 2021年5月26日。まだ娘が生まれる前のこと。 今振り返ると、この一文だけで、その頃の空気が一気に戻ってくる。 時間の流れが、いまよりもずっと緩やかで、予定も、気持ちも、余白だらけだった時期。 この日は、箱根へ向かいました。 宿は「箱根路 開雲」。素泊まり、一泊二日。 食事をあえて付けず […]

【箱根・一の湯塔ノ沢キャトルセゾン】第二部・台風一過の箱根を歩く

はじめに 2019年10月13日、日曜日。 一の湯塔ノ沢キャトルセゾンから、一の湯新館へと移動をした次の日。 目を覚ました瞬間、まず感じたのは「音がない」ということ。 昨夜まで、あれほど激しく叩きつけていた雨と風の気配が、まるで嘘だったかのように消えている。 障子越しに差し込む光は明るく、空の色は、 […]

【箱根・一の湯塔ノ沢キャトルセゾン】第一部・台風の箱根へ

“台風直撃の予報” を味方にした、予想外の旅 2019年10月12日、土曜日。 箱根・一の湯塔ノ沢キャトルセゾン。 「行くか、行かないか」と迷ったのは、宿を予約してからではない。 台風が関東直撃と分かった前日(金曜日)の時点で、「休みになる」と会社から告げられた時から。 普段、滅多に取ることができな […]

【箱根・一の湯新館】 一泊二日の記録(第2部)

静かな朝、まずは湯から始める 翌朝。目覚めは自然。目覚ましは不要。旅先の朝というのは、どうしてこうも穏やかなのでしょう。 まずは部屋の温泉へ。夜の名残を残したまま、静かに湯に。 朝の湯は、夜とは少し表情が違う。身体を「ほどく」というよりも、「整える」感覚に近い。 これから動き出す一日に向けて、静かに […]

【箱根・一の湯新館】一泊二日の記録(第1部)

はじめに 2020年10月、コロナ禍の箱根へ。 今振り返れば、世の中全体がどこか張りつめていた時期。人の流れも、会話も、旅そのものも、少しだけ慎重になっていた頃。 そのような中での、一の湯新館。娘が生まれる前、妻と二人だけで出かけた、一泊二日の箱根旅です。 まずは小田原で、旅の下地をつくる この日の […]

【箱根・一の湯仙石原品の木】宿泊記(第2部)

はじめに ー起床、そして朝の静けさー 目が覚めたのは、いつもより少し早い時間でした。旅先の朝というのは、なぜか自然に目が覚めます。 窓の外は静かで、仙石原らしい澄んだ空気が部屋に流れ込んでくる。まずは何も考えず、浴室へ。 一回目の温泉(起床直後) 夜の間に少し温度を落とした湯船に、ゆっくりと体を沈め […]

【箱根・一の湯仙石原品の木】宿泊記(第1部)

はじめに ─チェックインから就寝まで。湯と食の夜を丁寧に辿る─ 2020年6月7日。コロナ禍の最中、箱根・仙石原「一の湯仙石原品の木」に妻と二人で向かいました。まだ娘は生まれる前、だからこそ味わえる二人だけの静かな時間がそこにはありました。 現地へは車で昼前に到着。チェックイン前に向かったのは、強羅 […]

【箱根・一の湯本館】朝の湯、朝食、そして湯本の散歩まで(第2部)

はじめに 箱根・一の湯本館。 旅の二日目は、いつもより静かに始まる。夜のうちに何度も湯の往復を繰り返したせいか、朝は身体の芯がよくほどけている。窓の外の空気はまだ冷たく澄んでおり、障子の隙間から差す光が室内を柔らかく照らしていました。 今日は朝湯、朝食、チェックアウト、そして箱根湯本の小さな散歩がテ […]

【箱根・一の湯本館】チェックインから就寝までの湯と食の夜を丁寧に辿る(第1部)

はじめに 箱根の塔ノ沢に佇む、一の湯本館。古くから箱根湯本の湯治場として知られるこの宿に、私と妻は宿泊に訪れました。 娘が生まれる以前の二人だけの旅─湯に浸かり、部屋の湯に戻り、食事をゆっくりと、という単純だが濃密な時間を過ごすためです。 到着してから就寝まで、繰り返し味わったのは「湯→酒→湯→食→ […]