• 2025.09.25

【エスタミネ・コゼット】デカンタと前菜盛り合わせの一夜

はじめに 前回に続き、今回も小田急沿線の隠れ家フレンチ「エスタミネ・コゼット」へ。 訪れるたびに、その日ごとの“飲み方”を楽しませてくれるのがこの店の魅力。今回は特に「デカンタでワインを頼む」ことの良さを再確認した夜でした。 デカンタ1200円という贅沢 注文したのは、デカンタ・スパークリング(1, […]

  • 2025.09.24

【磯自慢酒造と寺岡酒店】 焼津の名を冠する蔵元と酒店

はじめに まず、磯自慢(いそじまん)を醸す蔵元、磯自慢酒造株式会社について簡潔にご紹介します。 磯自慢は静岡県焼津市に蔵を構え、天保元年(1830年)創業という長い歴史をもつ老舗です。昔から吟醸造りに力を入れており、近年では国内外で高い評価を得ている銘柄として知られています。 蔵のウェブサイトや蔵情 […]

  • 2025.09.23

【焼津マリンパレス】夜の湯と窓際の余白、朝の魚と帰路まで③

はじめに 焼津での一泊が終盤へ向かう時間帯。 夕食を終え、静かに夜が深まっていく館内で、私たちは再び温泉へ向かいました。以降は、その後の動き—夜の入浴の回数、部屋での乾杯、窓際のくつろぎの場所のこと、そして朝の和朝食と最後の入浴、チェックアウトまでを順に、できるだけ丁寧に記してまいります。 夕食後の […]

  • 2025.09.22

【焼津マリンパレス】駿河湾の夜を味わう — チェックイン後の静かな晩餐②

はじめに チェックインを済ませ、客室で少し海を眺めてひと息ついた後は、いよいよ夕食の時間です。 やいづマリンパレスでは、宿泊プランに応じて「焼津づくし」などの地元食材を活かした和食膳が提供されることが案内に明記されており、駿河湾で揚がる旬の海の幸が中心に据えられています。今回のも、そうした地元の恵み […]

  • 2025.09.21

【焼津マリンパレス】チェックインから夕食前まで①

はじめに 2025年9月19日〜20日、焼津へ一泊してまいりました。 今回の宿泊先は「焼津温泉やいづマリンパレス(Yaizu Marine Palace)」。 到着から夕食前までを、できるだけ丁寧に、細部まで書き留めます。チェックインの所作や館内の導線、客室からの眺め、そして食事前に入った温泉の回数 […]

  • 2025.09.20

【錦屋】 鳥羽の海の恵みと伊勢うどんをじっくり味わうランチレポート

はじめに 9月16日、火曜日。 三重出張の昼、本日の目的は「鳥羽の海鮮」と「伊勢うどん」をしっかりレポートすること。 取材の一環として訪れた錦屋さんでは、地元の海を感じさせる丁寧な皿が並び、観光地らしい華やかさと、地元民に愛される実直さの両方を味わえる時間となりました。 以下、料理の順に味の描写・構 […]

  • 2025.09.19

【ラーメン横綱】 岡崎の記憶と深夜の〆めくくり

はじめに 9月16日、火曜日。仕事帰りの“あの匂い”がふと蘇る夜でした。 社会人初期において、愛知県岡崎市で上司に連れられて食べたあの一杯─それが横綱のラーメンでした。 今回の出張において、久しぶりにその味を確かめに行き、昔話をしながら、ていねいに食べ、いつもの儀式(ネギ入れ、替え玉、ニントン投入、 […]

  • 2025.09.18

【ガスト】アプリクーポンで飲む・食べる、キッズプレート実食レポート

はじめに 9月14日、日曜日。 先日(9月2日)のガストの検証を踏まえ、今回は改めてアプリクーポンのコストパフォーマンス再検証と、キッズうどんプレート(娘の食事)の実地レビューを目的に訪れました。 結果としては「クーポン運用はやはり強力」「キッズプレートは子どもが喜ぶ設え」で、家族での外食としてとて […]

  • 2025.09.17

Oasis『Whatever』 × テキーラショット— ロベルトとアレクシー、そして深夜のロンドンを駆け抜けた夜

はじめに Oasis の曲群を辿るこの連載を締めくくる一曲に、なぜか『Whatever』がしっくりくる。 鋭く刺すようなフレーズと、どこか達観した自由の宣言が混ざり合うこの曲は、私のロンドン滞在の記憶の中で“勇み足”と“解放感”を同時に呼び起こす。 今回は、前回記事で登場したInternationa […]

  • 2025.09.16

Oasis『Supersonic』 × ビール & ジントニック— International Student Houseの夜と、歌と酒がつむぐ成長の記憶

1)ロンドンでの青春と、十人部屋の寮生活 ロンドンに住んでいた頃、私はInternational Student Houseという留学生向けの寮に暮らしていた。 しかも十人部屋という大部屋。 二段ベッドがずらりと並び、朝はあちこちからアラームが鳴り響き、夜は各国の言語が交錯する。日本語を話す時間はほ […]

  • 2025.09.15

Oasis『Cigarettes & Alcohol』 × ジントニック — 下町のパブからクラブの夜へ

最初に ロンドンの夜は、香りと声でできている。 湿った石畳、パブの木のカウンターにこびりついた歴史、夜ごと繰り返される合図のような注文の声。そして、フロアから漏れる低いベースのうねり。 私にとって『Cigarettes & Alcohol』は、そうした夜の匂いをそのまま切り取った一曲だ。曲が […]

  • 2025.09.13

Oasis『Champagne Supernova』とシャンパン ― エペルネとランスでの記憶

シャンパーニュ地方を歩く フランス北東部、パリから列車に揺られておよそ1時間半。 ブドウ畑の波が地平線まで広がるその土地に、シャンパンの聖地、エペルネとランスがある。 どちらも三度ずつ訪ねたことがあるが、印象はそれぞれに異なる。 ランスは大聖堂の街。歴代のフランス国王が戴冠したゴシックの大聖堂、荘厳 […]

  • 2025.09.12

【しゃぶ葉】牛タン尽くしの満腹レポート(参鶏湯 × 赤味噌で検証)

はじめに 9月9日、火曜日。しゃぶ葉へ。 いつもの記事の構成や切り口で、今回はしゃぶ葉での「牛タンコース」体験を詳述いたします。 当日の概要(要点) 「牛タンが並んだテーブル。追加皿が積み上がると、何とも言えない満足感が生まれます。」 注文の狙いとオペレーション 今回の来店目的は明快でした。普段は3 […]

  • 2025.09.11

【Roost】黒板に書かれた「今日」の味を分かち合う午後

はじめに 9月7日、日曜日。 3回目のブログ記事を書くために秦野のRoostへ、友人家族と一緒に伺いました。 日替わり一本勝負という店の性格は変わらず、黒板に書かれた本日のAセット・Bセットを見て、自然と「じゃあ両方を」と合意が取れるのがこの店の愉しさです。 前回(第2回)の訪問記と同じく、料理の順 […]

  • 2025.09.10

汗をかくことの爽快さについて

はじめに 八月の終わり、夏の余韻がじわりと残る午後。 私は引っ越しのために、段ボール箱や家具をせっせと運んでいました。普段はデスクに向かうことの多い身にとって、何十キロもの荷物を抱え、階段を上り下りするという作業は、なかなかの重労働。額からは容赦なく汗が流れ、Tシャツはすぐに色を変えてしまいました。 […]

  • 2025.09.09

【ガスト】平日限定「ガストフィットメニュー2」をアプリ活用で徹底検証

はじめに 9月2日、火曜日。 先日のバーミヤン、COCOSでアプリクーポン活用の有効性を確認できたため、今回はガストで平日限定の「ガストフィットメニュー2」を検証いたしました。 目的は、①4品セレクトの組み合わせによる満足度とコスパの評価、②アルコールを絡めた運用(クーポンや+100円オプション)の […]

  • 2025.09.08

最終番外編:昼のベランダ、虫の声とビール 、 身体に染みる光と泡

休日の昼間、窓を開け放つと、世界は一気に光で満たされる。太陽は高く、光はまぶしく、影は最短になる。ベランダのタイルは白っぽく反射し、空気は淡く揺れる。 遠くからは車の音が断続的に届くが、その隙間を埋め尽くすのは、何と言っても虫たちの声だ。昼の虫の音は夜の合唱とは質が違う。夜はコオロギやスズムシの繊細 […]

  • 2025.09.07

最終話:秋の夜長、虫の声と月 、満月のベランダで盃を交わす夜

空気がすっと澄んで、夕闇が深まると、月は静かに顔を上げる。満月の光は強いのに押しつけがましくなく、庭や街並みを銀色に柔らかく包み込んでいく。夕焼けの最後の橙色がやがて紫に溶け、夜の深さが増すにつれて、月光はますます存在を際立たせる。 ベランダに出ると、まず肌に触れるのは昼の残り香ではなく、夜の冷たさ […]

  • 2025.09.06

第四話:虫の声と記憶 、グラスを転がしながら帰る時間

夜が静かに深まると、虫たちの合唱はますます明瞭になります。 窓を少しだけ開けてベランダの椅子に腰を落ち着けると、最初に耳に入るのはコオロギの低い持続音、そこにスズムシの清らかな倍音が織り込まれて、まるで古いレコード盤のように時間が回り出す感覚がします。虫の声は単なる環境音ではなく、季節の棚卸しのよう […]

  • 2025.09.05

第三話:晩夏のベランダ、氷の音 、虫の声とグラスの短い会話

夕暮れから夜へと移りゆく時間帯は、夏が名残を惜しむような空気に満ちています。昼間に溜まった熱は建物やアスファルトに蓄えられ、夕方になっても完全には抜けきらない。けれど風の中には確かに涼しさの片鱗が混ざり、頬をかすめる風は昼間とは違う表情を見せます。 ベランダの戸をそっと開ければ、その境界に立った自分 […]

  • 2025.09.04

第二話:秋の気配と虫の合唱 、ぬる燗を抱えてベランダにて

夕方になると、ふいに空気が軽くなるのを感じます。 日中の余熱がまだ手のひらに残るけれど、風はもう、どこか涼しげに肩を撫でてくる。そんな境い目の時間帯が、秋の入り口を教えてくれます。夏の強さが少しずつ剥がれて、夜の輪郭が柔らかく立ち上がってくる。あの切り替わりの瞬間が、私は好きです。 ベランダの戸を開 […]

  • 2025.09.03

第一話:夏のはじまり、虫の声、ベランダにて

夕方の熱気がようやく抜けはじめる頃、部屋の灯りを落としてベランダの戸を少しだけ開けました。外の空気はまだ温度を保ちながらも、昼の鋭さを失い、肌に触れるところでやわらかくほどけていきます。 はじめに聞こえてくるのは、蝉の声の残響。遠くの電柱のあたりで、まだ数匹が名残惜しげに鳴いています。それが次第に薄 […]

  • 2025.09.03

【夢庵】瀬戸内フェアで味わう「旨辛牛もつつけそば」と、飲み放題の幸福な午後

はじめに 8月31日、日曜日。 真夏の喧騒がまだまだ終わらず、秋の気配が全く感じられないこの日、私は夢庵を訪れました。 お目当ては、現在開催中の「瀬戸内フェア」の目玉料理のひとつ。旨辛牛もつつけそば(1,319円)。この一杯をもう一度、どうしても味わいたくて、わざわざ足を運んだのです。 そのおすすめ […]

  • 2025.09.02

【ココス】アプリクーポン・セットメニューで賢く飲む、ホイル調理メニューの実地検証

はじめに 8月26日、火曜日。 先日のバーミヤン訪問で「アプリクーポンの使い勝手が素晴らしい」と実感したことを受け、今度はファミリーレストランの定番、COCOS(ココス)でも同じアプリ戦略を試みました。 今回の目的は大きく二つ。ひとつはホイルを使った調理メニューの実地検証、もうひとつは以前から気にな […]

  • 2025.09.01

【バーミヤン】「超バミ飲み感謝祭」とキッズラーメン検証の夕方

はじめに 8月23日、日曜日。 8月21日〜9月3日の期間限定で開催中の「超バミ飲み感謝祭」。 その内容確認と、娘(1歳)のキッズラーメンセットに対する反応の調査という2点を目的に、バーミヤンへ伺いました。今回はクーポン活用のスクリーンショットも多めに記録し、実際の“使い勝手”まで含めて検証しており […]

  • 2025.08.31

番外編 アルコールのない祝祭─プール後のノンアルまとめ

はじめに プールで身体を動かし、水に包まれて過ごしたあとの静かな時間。アルコールを楽しむ日もあれば、あえてノンアルコールを選び、軽やかに余韻を味わいたい夜もございます。 本稿は、そんな「飲まない」日のための小さな案内編。 喉と心を満たし、翌日にやさしい7種類のノンアルをご紹介しながら、プール後ならで […]

  • 2025.08.30

第五話 コンビニ缶という祝祭─日常と非日常のはざまで

はじめに プールから上がり、シャワーを浴びて塩素の匂いを洗い流し、髪を乾かし、ようやく一息つく。 けれども、夜はまだ始まったばかり。家に帰る前に、あるいは帰り着いてすぐに、手軽に楽しめる「ご褒美」を探す人は多いでしょう。そんなとき、私たちを待ち構えているのが「コンビニの缶シリーズ」です。 缶というフ […]

  • 2025.08.29

第四話 「水の余韻に重ねるワインの深み」

はじめに プールで体を動かし、全身を水に委ねたあとの心地よい疲れ。その余韻に寄り添う酒として、ワインほど不思議な存在はありません。 ビールや日本酒、焼酎、蒸留酒のソーダ割りが「喉ごし」や「清涼感」を主役にしてきたのに対し、ワインはより「余韻」と「深まり」を与えてくれる飲み物です。 赤ワインのタンニン […]

  • 2025.08.28

第三話 「プールの余韻と、多様な酒の風景」

はじめに 泳ぎを終えた後というのは、不思議な時間です。 体内の水分は使い果たされ、筋肉は心地よく疲れ、心はどこか透明になっている。そんな状態で迎える一杯は、日常で味わうものとはまったく違う顔を見せます。 今回は、ビールや日本酒に続き、泡盛・いも焼酎・麦焼酎、そしてジン・ウォッカ・ウイスキーのソーダ割 […]

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