- 2025.08.27
第二話 水を抜けた身体に、日本酒が沁みる
はじめに プールで泳いだ後の身体は、どこか特別な状態にあります。 水の抵抗を受け、筋肉を隅々まで動かし、心拍数を一定のリズムで上げ下げしながら過ごした一時間。その過程で、余分な緊張や頭の中のざわめきが、自然と削ぎ落とされていきます。 サウナのように一気に発汗してデトックスする感覚とは少し異なり、プー […]
はじめに プールで泳いだ後の身体は、どこか特別な状態にあります。 水の抵抗を受け、筋肉を隅々まで動かし、心拍数を一定のリズムで上げ下げしながら過ごした一時間。その過程で、余分な緊張や頭の中のざわめきが、自然と削ぎ落とされていきます。 サウナのように一気に発汗してデトックスする感覚とは少し異なり、プー […]
はじめに 静かに泳ぎ終え、プールサイドのベンチに腰を下ろすときの心地よさは、言葉にしにくいものがあります。濡れたタオルの重み、髪の根元に残る水滴、肌にまとわりつく少しだけ冷たい空気。これらが合わさって、身体のなかに「整った」余白が生まれる瞬間です。そうした余白に、ひと口のビールがするりと入るときの幸 […]
はじめに 8月18日、火曜日。 この日はプールで2時間しっかり泳いだあとの昼、体の芯が心地よく疲れているタイミングで、しゃぶ葉へ。 今回の目的は二つございます。 一つは「韓国フェア」の検証。ただし、前回好印象だった3皿セットのコストパフォーマンスを崩さず、だしを参鶏湯へ切り替えて試す作戦にいたしまし […]
はじめに 8月16日、日曜日。 お盆の最終日に、家族でブロンコビリーを再訪いたしました。 今回の目的は明確で、サラダバーに登場した「スイカ」を1歳の娘がどれほど気に入るかをきちんと確認し、同世代のお子さまをお持ちのご家庭へ情報をお伝えすること。 加えて、自身の食べ方の気づき(ソース×ライス、玉ねぎの […]
秦野「晄(kou)」にて 8月14日、木曜日。 お盆の只中。夕暮れ時の秦野の街は、いつもよりも少し静かに感じられました。 この日、妻と二人で向かったのは「晄(kou)」。地元では評判の、少し独特な空気感を持つラーメン店です。 一品料理とラーメンのメニュー まずは一献、瓶ビールから 席に腰を落ち着ける […]
渋沢「ぷかぷか島」再訪 8月13日、水曜日。 渋沢駅からいつもの道を抜け、19時ちょうどに店先を通りかかると、ちょうどマスターがシャッターを上げていらっしゃいました。 開店直後の澄んだ空気。ほかにお客さまの姿もなく、非常に良いタイミングだと判断し、3人でそのまま入店いたしました。 このお店には数え切 […]
はじめに 8月12日、火曜日。秦野のRoostへ訪問した後、まだ帰るには惜しい気分でした。 そんな夜の二軒目に選んだのは「餃子の王将」。気取らず、迷わず、胃袋と気持ちをもうひと盛り上げしてくれる場所ですね。 Roostのクラフト感ある一皿から、王将の大衆的な餃子へのスライドは、まるでジャズからロック […]
8月12日、火曜日。 日替わり一本勝負の「Roost(ルースト)」を再訪いたしました。 吊り下がっている黒板に、その日の献立がさらりと手書きされていて、内容は各1,000円(テイクアウト可)。この“今日の気分”に身を委ねる感じがRoostの醍醐味でございます。 本日の黒板メニュー。迷ったら両方頼んで […]
「眠気とだるさ」に打ち勝つツボと工夫 二日酔いのとき、頭痛や吐き気よりもむしろ「眠気」と「だるさ」がつらい。そんな経験をお持ちの方は少なくないでしょう。身体の芯に重石を入れられたように動きが鈍くなり、気力が湧かない。休みの日ならまだしも、仕事や予定がある日にはなかなか厄介です。 今回は、この&nbs […]
「胃酸逆流・胸やけ」への静かなアプローチ 夜遅くまで杯を重ねた翌朝。 目覚めた瞬間、喉の奥から酸っぱい感覚が込み上げてきて、胸のあたりがじんわりと焼けるように重たい。これがいわゆる 胃酸逆流や胸やけ の典型的な症状です。 アルコールの後に現れるこの感覚は、単なる「不快」では片づけられないものがありま […]
吐き気とムカつきに強い ― 内関 × 足三里 二日酔いの朝。目を覚ました瞬間、胃の奥からこみ上げてくるものに気づきます。 「ああ、やってしまった」 昨日の夜は楽しく、杯を重ねるたびに話も弾みました。気づけばビールにワイン、日本酒、そしてハイボール。飲み合わせが複雑になるほど、翌朝の体は正直です。頭痛 […]
頭痛に強い「合谷 × 太陽」を徹底的に 本日は、二日酔いで最もつらい症状のひとつ「頭痛」を、遠隔(合谷)×局所(太陽)の二段構えで和らげる方法を、手順・強さ・呼吸のテンポまで丁寧にまとめます。 即効の魔法ではありませんが、安全に再現できるセルフケアとして設計しています。 1. まずは頭痛タイプを軽く […]
なぜツボは“効く気がする”のか、科学と言葉で丁寧にほどく 二日酔いの朝(あるいは昼)。 頭は重く、胃は波打ち、体のどこかにじっとりとした鈍さが残る。そんなとき、指先でそっとツボを押すと、たった数十秒でも「少し楽になった気がする」─この体感を、もう一歩だけ丁寧に検証してみたいと思います。 本シリーズは […]
はじめに 8月10日、日曜日。 本日は、すき家の夏季スタミナ系メニュー「メガ牛丼トリプルにんにく」をテイクアウトし、自宅にて集中試食を実施しました。 “メガ”サイズの牛丼に、にんにくの要素を重ねた構成は、文字通り「にんにくに溺れる」ための仕様。実食を通じ、味わい・食感・香り・後味の4要素を詳細にレポ […]
休日の午後、塾での仕事を終える頃には、窓の外の光がずいぶん傾いていました。 昼間の鋭く突き刺すような光とは違い、夕方の太陽は輪郭を柔らかくしながら、あたりを金色に包み込みます。 机に置いたペンの影が、ゆっくりと長く伸び、部屋全体がまるで琥珀色のフィルターを通したかのように染まっていく。その変化は、時 […]
昼の陽射しは、まるで鏡をなぞるように川面を滑っていました。 流れは一定のようでいて、近くで見ると細かなうねりを繰り返し、そのたびに光の反射が形を変えます。時おり水面をすべる風が、光の帯をやわらかく揺らしました。 川沿いの道は、夏の真昼らしい熱を帯びています。アスファルトがゆらりと揺れて見えるほどの熱 […]
昼の太陽は、真上から容赦なく照りつけていました。 アスファルトの道は熱を含み、足裏からじわじわと伝わる温度が、この日が確かに盛夏のただ中であることを教えてくれます。歩道の端に植えられた街路樹は、緑の葉をいっぱいに広げながらも、その影は思ったよりも短く、逃げ場の少ない光の中を歩き続けることになりました […]
休日の昼、外に出た瞬間、世界はまるで光の中に沈んでいるよう。 空は深く澄み渡り、どこまでも抜けるような青。そこに漂う雲は真っ白で、輪郭は鋭く、まるで紙に切り抜かれたようです。太陽は高く、何もかもを包み込むように輝き、遠くの景色さえ揺らめかせておりました。 アスファルトの上には、熱が漂い、わずかに立ち […]
はじめに 8月3日、日曜日。 神奈川県の秦野駅から徒歩数分。周囲は住宅街の穏やかな空気が流れ、おしゃれな佇まいの一軒家カフェ「Roost(ルースト)」へ、日曜の昼下がりに伺いました。 ここは“日替わりプレート一本”のみという潔いスタイルのお店。インターネットでは公開しているようですが、お品書きは到着 […]
はじめに 8月3日、日曜日。 この日は昼すぎから同日に取材をしたある個人店のブログ記事の打ち合わせのため、サイゼリヤを訪れました。 その店の帰りがけに立ち寄った形です。その店についてはまた後日。 さて、一歩店内に足を踏み入れると、冷房の心地よさにホッといたします。連日の暑さで少し疲れていた身体を、キ […]
はじめに 8月5日、火曜日。 本来であれば、夢庵で開催中の「瀬戸内フェア」の取材を行う予定でおりましたが、ちょうどランチメニューの提供時間と重なったため、今回は「お楽しみ膳」と「なないろ夢和膳」をいただきつつ、午後のひとときを静かに過ごしました。 ランチメニュー一覧。どれも美味しそうに見えます。 そ […]
発汗と水中感覚、それぞれの“浄化力” 私たちは、なぜ「汗をかく」とすっきりとし、「水に入る」と安心するのでしょうか。 プールで泳ぎ、サウナで汗を流すということを続けていると、そこには単なる運動やリラックスを超えた「何か」があるように感じられてきます。 それは、身体的な変化以上に、精神的な感覚の変化。 […]
サウナでは「汗をかききる」べきなのか サウナが好きで通っておりますと、ふとした疑問が湧いてまいります。 「サウナって、汗をたくさんかいた方が良いのだろうか?」 あるいは、「汗をかききって“出し切った”感覚が大事なのか?」という問いです。 本日は、このテーマについて、発汗の仕組みや身体の反応に触れなが […]
肝臓と膵臓に、日々の感謝を込めて 夜が更けるにつれて、グラスが重ねられていく。 気の置けない仲間と過ごす夜、あるいは一人静かに向き合うウイスキーの時間。 そんな夜の余韻が、翌朝まで美しく残ってくれれば、と思うのは、誰しも一度は抱く願いかもしれません。 けれど現実は、重たい頭と乾いた喉。そして「もう飲 […]
風というものは、時に語りかけ、時に見守り、そして時に、すべてを飲み込んで去っていきます。 夜が終わりに近づくころ、私はいつも以上に風の存在を意識します。日付が変わり、世間が寝静まり、部屋の灯りを落として一人でグラスを手に取る。静寂のなかで、自分の呼吸と風の音だけが混じり合うその瞬間。そこには特別な静 […]
夜も深くなってまいりました。 街のざわめきも途絶え、道路を走る車の音も、まばらに遠ざかるばかり。そんな時間帯になると、不思議と人の感覚というものは、日中とは異なる形で研ぎ澄まされてまいります。 静まりかえった部屋の中、ほんの少しだけ開けた窓から、風がふわりと流れ込んでまいりました。エアコンでは到底代 […]
夜の深まりとともに、ふと窓を開けてみたくなることがあります。 部屋の中にこもった昼の熱を逃がすように、また、気持ちの整理がつかないときなど、何かを静かに流し去ってくれるのではないかというような、そんな気持ちがどこかにあるのかもしれません。 今夜もまた、静かな風が部屋を通り抜けてゆきました。薄手のカー […]
夜の風ほど、心をやわらかくほどいてくれるものは、そう多くはありません。それが穏やかな初夏の風であれば、なおのこと。 この文章を書いているのは、夜12時を少し過ぎた頃。窓をうっすらと開けておくと、外からふわりとした風が部屋の奥まで入り込んできます。 暑さに湿気が混じる日中とは違い、夜の風は少しだけ冷え […]
はじめに 7月29日、火曜日。 この日は久しぶりに、家族三人で「万葉の湯はだの」へと足を運びました。 娘が生まれてから2回目の本格的な温泉取材。滞在時間はほぼ丸一日。たっぷりと湯に浸かり、食事をし、館内で過ごしながら、静かな時間の流れを味わいました。 本日はその様子をレポートします。 10時の入館を […]
はじめに 2025年7月27日、日曜日。 この日は、夢庵で開催されている「瀬戸内うまいもんフェア」の取材のため、家族でランチへ。場所は市内の静かな店舗。14時半に入店し、そこから約3時間、ゆったりとした休日の午後を過ごしました。 限定メニュー一覧 私たち家族3人─妻と1歳の娘、そして私。今回は、ブロ […]