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  • 2025.07.14

【熱川温泉セタスロイヤル】夏の海へ…⑤

朝の海と静かな帰路、そしてこの旅の意味 旅の朝は、どこか特別です。 窓の外に広がる海 海が、いつもよりも静かに見えるのは、きっと心が少しだけ整っているから。この日の朝もまた、熱川の空気に包まれながら、ゆっくりと始まりました。 朝の湯に、もう一度 まだ薄暗いうちに目が覚め、ひとり温泉へ。 館内は静まり […]

  • 2025.07.13

【熱川温泉セタスロイヤル】夏の海へ…④

静寂と灯、ふたりで整える夜の時間——露天の風とグラスの音 夕食を終え、ひと息ついた夜の時間 この日の締めくくりは、私たち夫婦ふたりで過ごす“ちょっとだけ特別な夜”でした。 娘は祖父母と部屋でゆっくり過ごしてくれていたので、私たちは外の空気を吸いに、そっと部屋を出ました。 向かうのは、宿の名物である貸 […]

  • 2025.07.12

【熱川温泉セタスロイヤル】夏の海へ…③

夕餉の記憶、海の幸と三世代の食卓にて 温泉に浸かり、湯上がりのラウンジでの一杯と軽食を楽しんだあとは、いよいよお待ちかねの夕食の時間。 熱川セタスロイヤルの夕食は、広々としたホールでいただくバイキング形式。海と山の恵みをふんだんに取り入れた品々が並び、ドリンクもアルコールを含めて豊富に用意されていま […]

  • 2025.07.11

【熱川温泉セタスロイヤル】夏の海へ…②

部屋、温泉、そして昼の一杯。心がほぐれる、宿での午後 熱川の海でのひとときを経て、15時前には宿のロビーへ。 「熱川セタスロイヤル」は、チェックインの15時より少し早く着いてしまった私たちにも、親切に対応してくれました。 娘はすでに祖父母と一緒。初めての着物。 そのおかげで、私たち夫婦は落ち着いて館 […]

  • 2025.07.10

【熱川温泉セタスロイヤル】夏の海へ…①

夏の海へ…西湘バイパスを抜けて…三世代で迎えた静かな始まり 2025年7月8日、火曜日。 朝から気温が高く、夏本番の気配がじわりと立ち上るような朝。 この日、私たちは三世代での小旅行に出かけました。同行したのは、私と妻、1歳の娘、そして私の父と母。計5人での旅です。 目的地は、伊豆・熱川温泉にある「 […]

  • 2025.07.09

【和食さと】食前の鍋とグラスの余韻

はじめに 7月6日、日曜日。 午前中は、塾にて体験授業を実施いたしました。夏期講習前のこの時期は、新しい方との出会いが続き、塾としてもリズムを整える重要な時期です。 午後は家族で外出し、娘の1歳の誕生日を記念して、スタジオアリスにて撮影を行いました。 泣いたり笑ったりを繰り返しながらも、カメラの前に […]

  • 2025.07.08

深夜のカクテルグラス⑥

第六話:緑の香りと沈黙 ― シャルトリューズ・トニック 午前0時を少し過ぎた頃。私は窓を開けきらず、閉めきらず、ほんの数センチだけ隙間を残すようにして、その前に椅子を置きました。 冷たい風が入るわけでもなく、虫の音が届くわけでもない。 けれど、この小さな空間に流れ込んでくる「夜気」は、いつもどこか、 […]

  • 2025.07.07

深夜のカクテルグラス⑤

第五話:手抜きと、こだわりのあいだ ― 泡盛の水割り 時計は、午前一時を回っておりました。食器はすでに片付き、リビングも寝室も、静かに灯りを落としています。 この時間になると、もう何かを始める気力も湧きません。 それでも、今日という日を「終えた」と感じるために、私は台所に立ち、冷凍庫から氷を取り出し […]

  • 2025.07.06

深夜のカクテルグラス④

第四話:深夜一時のマティーニ ― 静けさに立ちのぼる記憶 夜のキッチン。1時を過ぎても、まだどこかに「今日」が残っているような空気が漂っていました。窓の外からは虫の声も風の音もなく、ただ冷蔵庫のモーター音が遠くで規則正しく続いています。 静かすぎる夜には、音のない会話がよく似合います。 そして、そん […]

  • 2025.07.05

深夜のカクテルグラス③

第三話:ラムと夜風 ― 静けさのなかに漂う記憶 日付が変わり、家の中がようやく静まり返ったころ。娘がすやすやと眠る寝室からそっと抜け出し、リビングの窓を開けてみました。 冷たい夜風が、カーテンをかすかに揺らします。湿気を含んだ空気とともに、遠くの車の音が微かに届き、静かな夜の存在感をいっそう濃くして […]

  • 2025.07.04

深夜のカクテルグラス②

第二話:ひとつの音を待つ夜 ― ウイスキーソーダの静けさ 夜が深まり、外の通りもほとんど人の気配を失ったころ。食器の音が鳴りやみ、娘の寝息が安定してくると、私は冷凍庫を開けて、氷の袋に手を伸ばしました。 小さな生活音が、いつもより響いて聞こえる夜。その音に気を遣いながらも、私は確かに「自分の時間」に […]

  • 2025.07.03

深夜のカクテルグラス①

第一話:なにも足さない夜 ― ジントニックという選択 日付が変わってしばらく経ったころ、家の中がようやく静まり返ります。 娘の寝息が聞こえる寝室の隣で、私はそっとキッチンへ向かいました。照明は最小限に。明るすぎると、この時間には似合わない。 冷凍庫からグラスと氷を取り出し、ゆっくりと深呼吸をひとつ。 […]

  • 2025.07.02

【サイゼリヤ】日曜日の余韻

はじめに 6月29日、日曜日。 午前中は塾での体験授業。新しく来てくださった方と、英語学習についてじっくりと話し合いました。 授業が終わったのは13時過ぎ。気持ちがほどよく張っていたせいか、終わってからも少し脳が冴えていました。 14時すぎに帰宅し、家族で買い物を済ませてから、サイゼリヤへ。入店は1 […]

  • 2025.07.01

思考を整える、サウナという習慣⑤

湯気の中で拾う、ことばのかけらたち サウナにいると、不思議と“言葉”が浮かびます。 それは日常の中では意識しなかった単語だったり、いつかどこかで読んだ比喩、あるいは、まったく新しい造語のような音の連なりだったり。 身体が熱に包まれ、頭が空白に近づくと、本当に必要な語彙だけが、ぽつりぽつりと浮かんでく […]

  • 2025.06.29

思考を整える、サウナという習慣④

書くことに詰まったら、サウナへ 日々ブログを書く、教材をつくる、案内文を整える。 書く仕事というのは、思っている以上に“詰まり”との戦いです。 言葉が出てこない。構成が組めない。伝わる気がしない。 そんなとき、私は湯気の中に逃げ込むように、サウナへと向かいます。この数年で気づいたのは、サウナというの […]

  • 2025.06.28

思考を整える、サウナという習慣③

湯気の向こうに浮かぶ「ことば」 湯気の中にじっと座っているとき、あるいは、外気浴で静かに風を感じているときーふと、「ことばが浮かぶ」瞬間があります。 意図せず、思いがけない角度から、何かの断片がやってくる。忘れていたアイデア、迷っていた選択、頭の片隅にあったあの言い回し。 サウナとは、そういった“思 […]

  • 2025.06.27

思考を整える、サウナという習慣②

「どこで、ととのうか」について考えてみる サウナに通うことが習慣になると、自然と“自分に合った場所”を探すようになります。 今日は、そんな「施設との相性」や“混んでいるサウナ”との付き合い方、そして“日常の延長としてのサウナ”と“非日常としてのサウナ”のちがいについて、少し書いてみようと思います。 […]

  • 2025.06.26

思考を整える、サウナという習慣①

はじめに 英語を教える仕事というのは、頭を使うだけでなく、感情の整理や言葉の調律のような作業も必要とされる場面が多々あります。 思春期の生徒と向き合い、読解と文法の隙間にある「伝える力」を育てようとすれば、自分自身の内側がどこかでととのっていなければならない。そんなふうに考えることが、年々増えてまい […]

  • 2025.06.25

【ブロンコビリー】炭焼きハンバーグとサラダバー

はじめに 6月24日、火曜日。この日は15時すぎにブロンコビリーを訪れました。 ちょうどランチタイム終了前、店内は程よく落ち着いた雰囲気。午後の予定を話しながらの食事にちょうど良いタイミングでした。 香ばしく焼かれたハンバーグで、まずはひと息 今回注文したのは、定番の炭焼きがんこハンバーグランチ(1 […]

  • 2025.06.24

「けいさんのブログ」の意義

言葉にするために、旅に出る。 こんにちは。学習塾経営者兼講師として、そして「食と湯と街」の記録を綴る者として活動しております、けいさんです。 この数年、私は家族とともに、さまざまな温泉地や街の飲食店を訪ね歩いてまいりました。そこでいただく食事やお酒、街の匂い、人の声。それらすべてを「取材」として見つ […]

  • 2025.06.23

【幸楽苑】郡山ブラックと餃子でひと息

はじめに 6月23日、月曜日。 週のはじまりということもあり、昼食を兼ねて、簡単な業務確認の時間を持ちました。 向かったのは、気軽に立ち寄れる幸楽苑。この日も非常に暑く、駐車場から店舗に向かうあいだもやや早足でしたが、店内の温かい湯気とスープの香りに、自然と気がゆるむような感覚を覚えました。 濃いス […]

  • 2025.06.22

【夢庵】チゲ鍋からモツうどんへ

はじめに 6月22日、日曜日。 とても天気の良い昼下がり。ふだんの業務を少し整理する目的もあり、すかいらーくグループの夢庵へと向かいました。 事業に携わるパートナー(妻)と、1歳の娘。ゆるやかな空気のなかで、鍋を囲みながらの“週末の運営会議”です。 チゲ鍋からはじまる、静かな対話 まずは、夢庵の豆腐 […]

  • 2025.06.20

「けいさんのブログ」へようこそ

ようこそ「けいさんのブログ」へ ここは、神奈川県西部のある町に暮らすひとりの書き手が、日々の食べ歩き、飲み歩き、湯めぐり、旅の記憶を綴る場所です。 豪華な体験記でもなければ、流行に飛びつくレビューでもありません。むしろ、どこか懐かしくて、地味だけれど、じんわりと記憶に残るような場所や体験を、静かに記 […]

  • 2025.06.20

「けいさんのブログ」の概要

日々の暮らしのなかでふと立ち止まりたくなる瞬間があります。 たとえば、夕暮れ時に見上げた空の淡いグラデーションや、通い慣れた駅前の小さな酒場で出される一杯のビール。このブログは、そんな「立ち止まる感覚」を大切にしながら綴る、食と酒と旅、そして静けさの記録です。 神奈川県の片隅に暮らすひとりの書き手が […]

  • 2025.06.18

【しゃぶ葉】平日昼に家族で囲むやさしい鍋

はじめに 6月17日、火曜日。一般的には週の真ん中に差し掛かる少し疲れの出やすい頃合いではございますが、この日は休校日。家族三人で外食の機会に恵まれました。 お伺いしたのは、すかいらーくグループのしゃぶ葉。自宅から徒歩で向かい、お昼の12時に到着し、ゆったりと4時間。16時までのランチタイムを過ごさ […]

  • 2025.06.16

【夢庵】迎えた法人設立日。静かな昼膳と、会社のこれからの話

法人が設立された日 6月10日、火曜日。 この日はひとつの節目となる日でした。長らく構想してきた事業が、いよいよ法人というかたちをとることになったのです。 正式な登記が終わり、事業の土台が整った初日。その他いくつもの手続きも控えておりましたが、その合間に少し遅めの昼食を兼ねて、近くの「夢庵」へ足を運 […]

  • 2025.06.14

夜の思索 第4回

「琥珀の時、静かに流れ」 ―― 夜の本厚木にて ―― 火曜日の夕方、塾の仕事を早めに切り上げ、ひとり、小田急線に揺られて本厚木へと向かいました。 目的地は、駅の北口から厚木中央公園に向かっていく途中にあるとあるバー。私にとって、本厚木でもっとも「バーらしいバー」、つまり、王道の一軒だと思っている場所 […]

  • 2025.06.14

夜の思索 第3回

「グラスの向こうに揺れる灯」 ―― 夕暮れのワインバーにて、家族と ―― 日が長くなってきた初夏のある日。まだ空がうっすらと明るさを残している夕刻、家族三人で駅からほど近いワインバーを訪れました。 住宅街に静かに佇むその店は、控えめな外観ながら、灯りがともると、ふと立ち寄りたくな […]

  • 2025.06.14

夜の思索 第2回

「静けさの温度」 ―― 火曜日、家族とともに。ある銭湯にて ―― 火曜日は塾の定休日。仕事の手を休め、家族と過ごす時間を大切にする日です。 この日は、妻と一歳の娘を連れて、近くの銭湯へ足を運びました。 開業から十五年ほど経つこの温浴施設は、派手さこそないものの、どこか肩の力を抜かせてくれるような安心 […]

  • 2025.06.14

夜の思索 第1回

「グラスの向こう側にて」 ―― とあるバーにて ―― 夜風がほんの少し肌寒く感じられる季節になってまいりました。仕事を終えた帰り道、まっすぐ帰宅するにはまだ惜しいような、そんな夜もございます。 向かったのは、駅の近くにある、古びた建物の二階にひっそりと佇むバー。控えめな看板がひとつ掛けられているだけ […]