【g109】秦野ちょい呑みフェスティバル 仕事帰りにふらりと一人飲みの記録

【g109】秦野ちょい呑みフェスティバル 仕事帰りにふらりと一人飲みの記録

仕事終わりの一杯を求めて

10月29日、水曜日。

いつものように塾の授業を終えたあと、事務作業を片付けてから少し遅めの時間に外へ出ました。

一日の終わり、気温がぐっと下がり始める午後10時過ぎ。街のざわめきが少し落ち着き、通りの灯りが柔らかく感じられる頃。

私は、秦野ちょい呑みフェスティバルの参加店「g109」へと足を向けました。

このイベントでは毎回、短い時間の中で新しい店と出会い、街の顔を再発見するような感覚があります。

今回で7回目となるフェスティバルですが、どの回もその時々の“秦野の夜の顔”を感じさせてくれます。仕事を終えたあと、ふらりと一人で立ち寄るのに、これ以上ないきっかけです。

店に入るまでの道のり

「g109」は、駅から少し歩いたところにあるスポーツバー。

ガラス越しに見えるZIMAの灯りが、冷たい夜風に溶け込むように揺らめいていました。

扉を開けると、程よい照明と心地よいBGM。空間全体がまるで音に包まれているような心地が。

中には、常連と思しき2人組、そしてカウンター越しに談笑するマスターとスタッフの姿。

奥のテーブル席もありましたが、迷わずカウンターへ。「ちょい呑みフェスで来ました」と伝えると、マスターがにこりと笑って「どうぞどうぞ、今日はゆっくりと」と言ってくれました。

ハートランドの一杯で始まる夜

まずは、ハートランドの生ビール。

よく冷えたグラスがカウンターに置かれ、注ぎ方にも丁寧さが感じられます。泡は細やかで、グラスの縁ぎりぎりまで黄金色が満ちている。最初の一口は、喉を通るたびに体の疲れが溶けていくようでした。

ハートランドというビールには、不思議と“場の空気”をやわらげる力があります。派手な苦味や強烈な個性ではなく、むしろ穏やかで清潔な印象。その中に、麦の香りと柔らかな甘味が控えめに顔を出す。

この一杯で、仕事の緊張感が静かにほどけていくのを感じました。

カウンターの隣では、他の方がちょい呑みフードのポテトをつまみにしており、揚げたての香りがこちらへと。しかも量もかなり多め。正直、かなり魅力的でしたが、この夜は飲み中心にと決めていたので、誘惑をぐっと抑えて次の一杯へと。

ライムが効いたジントニック

二杯目はジントニック。

タンカレーをベースに、トニックはシュウップス、そこへカットライムがきっちりと収められていました。

このバランスが実に良い。タンカレーのスパイス香が前に出すぎず、ライムの酸味が輪郭をくっきりと描く。
飲み進めるたびに、口の中がリフレッシュされるようでした。

「このジントニック、美味しいですね」と話しかけると、マスターが「うちはライムを少し強めにしてるんです」と笑顔で答えてくれました。たったそれだけの会話でも、そこに“この店の流儀”を感じます。

氷の音、グラスの冷たさ、ライムの香り。その一連の流れの中に、バーという場所の美学が詰まっていました。

ビールの追加とグリーンアラスカとの再会

しばらくして、もう少し飲みたい気分になり、ビールを一杯追加。

そして、もう一杯はカクテル「グリーンアラスカ」をロックスタイルでお願いしました。

マスターがすぐに反応してくれ、「いいですね、ロックスタイル」と快く受けてくれました。

シャルトリューズ・ヴェール(緑のシャルトリューズ)をベースに、シェイクしてロックスタイルでの提供。グラスから立ち上るハーブの香りが、まるで森の奥に迷い込んだように濃厚です。

一口目から、シャルトリューズ特有の薬草感がぐっと押し寄せ、アルコールの強さと香味の深さが共存していました。

私はこのリキュールが昔から好きで、個人的には「飲む美学」と呼びたくなるほどの存在。久しぶりに飲むその強烈な味わいに、思わず背筋が伸びました。

会話の中で知る「秦野の飲み文化」

カウンター越しに、マスターとスタッフ、そして隣の常連さんと自然と話が広がりました。

話題は「今回のちょい呑みフェスに参加している店の歴史」。秦野駅周辺には、長年営業している老舗もあれば、ここ数年で開店した新しい店舗もあります。

それぞれの店が、コロナ禍を乗り越え、少しずつ元気を取り戻している。そんな話を聞くうちに、ただの「飲み歩き」イベントではなく、地域を支える文化としてのフェスティバルの意味を実感しました。

「g109」も、もう10年以上この場所で続いているそうです。「付き合いも10年を超えますね」とマスターが他の常連の方に語っていたのが印象的でした。

静かに、でも確かに人が集まり、夜ごと誰かが語り、笑い、また次の日へと戻っていく。この店がこの街に根付いている理由が、少し分かった気がします。

締めの言葉と自分への記録

気づけば時計は午後11時20分。そろそろ帰ろうと席を立つと、マスターが「またゆっくり来てください」と声をかけてくれました。

外に出ると、冷たい空気が頬に触れ、頭の芯が心地よく冴える。ほんの1時間あまりの滞在でしたが、十分に満たされた夜でした。

この夜の支払いは、追加分の1,210円。ノーチャージでこの満足度。他のメニューを見てもコストパフォーマンス抜群の値段設定です。

「ちょい呑みフェスティバル」という枠を越え、今日来て良かったという実感が強く残りました。

自分用メモ(業務記録)

日付:2025年10月29日(水)
場所:g109(秦野ちょい呑みフェスティバル参加店)
時間:22:00〜23:20(約1時間20分)
目的:取材・ブログ掲載・地域イベント参加
同伴:なし(単独訪問)

注文内容

ちょい呑みセット

  • ハートランド生ビール ×1
  • ジントニック(タンカレー+シュウップス)×1

追加注文

  • ハートランド生ビール ×1(550円)
  • グリーンアラスカ(シェイク後ロック)×1(660円)

合計金額:1,210円
備考:ノーチャージ。スタッフ・マスター対応良好。常連客との会話あり。店内清潔、BGM良好。
感想

  • イベントを通じて、秦野の飲食文化を改めて感じる一夜。
  • ハートランドのクリアな味わいが疲れを癒す。
  • ジントニックのライムが印象的。
  • グリーンアラスカの薬草香、久々にシャルトリューズの深みを堪能。

次回の訪問候補:常連との交流を深める目的で、また訪問予定。

バーカテゴリの最新記事