はじめに
9月16日、火曜日。
三重出張の昼、本日の目的は「鳥羽の海鮮」と「伊勢うどん」をしっかりレポートすること。
取材の一環として訪れた錦屋さんでは、地元の海を感じさせる丁寧な皿が並び、観光地らしい華やかさと、地元民に愛される実直さの両方を味わえる時間となりました。
以下、料理の順に味の描写・構成・食べ方の提案・取材メモまで、できるだけ詳しく丁寧にまとめます。
注文と基本情報
- 日時:2025年9月16日(火)
- 店舗:錦屋(鳥羽市)
- 注文:
- 手こね寿司とミニ伊勢うどんのセット … 1,550円
- 刺身定食 … 1,900円
- 目的:鳥羽の魚介の鮮度、味付け、伊勢うどんの食感とタレ感を取材・記録するための出張訪問
手こね寿司とミニ伊勢うどん(1,550円)—海の香りを丼で受け止める

手こね寿司の丼は、赤身主体に醤油ベースの漬けだれ(甘めに整えられていることが多い)をまとった切り身が、しっかりと美しく並べられて出てきます。写真のとおり、色つやの良い切り身がご飯を覆い、白ゴマと生姜・大葉がアクセントとして散らされているため、まず視覚から海の香りが立ち上がってきます。

- 見た目:色鮮やかで整然とした盛り付け。切り身の厚みは食べ応えと口溶けのバランスを狙った適量。
- 味わい:たれは醤油ダレの旨味に甘みが寄り、魚の鮮度を損なわない程度に馴染ませてあります。赤身はしっかりとした旨味があり、噛むごとに魚の風味がふわりと広がります。
- 香りと薬味:生姜の清涼感と大葉の青い香りが、たれの甘さをすっきりと切ってくれるため、丼全体の重さが程よく軽減されています。白ごまの香ばしさも全体のアクセントになっていました。
ミニ伊勢うどんは、太く柔らかい麺に濃いめの甘辛いタレが絡むのが特徴。写真ではうどんの表面に照りがあり、タレが麺を艶やかに覆っています。

- 食感:伊勢うどん特有の「太く・やわらかい」噛み心地。噛むというよりは舌と顎で包み込むような満足感があります。
- タレ:甘口の濃い醤油ダレが麺にしっかり絡み、うどんそのものの小麦香を引き立てつつ、全体をまとめる役割を果たしています。
- 食べ合わせ:手こね寿司のさっぱりとした酸味(酢めし)と、伊勢うどんの甘濃いタレのコントラストが鮮やか。交互に口に運ぶことで、それぞれの良さが引き立ちます。

手こね寿司とミニ伊勢うどんのセット。赤身の漬けと酢飯、伊勢うどんの甘辛ダレがリズムよく交わる昼の定番。
刺身定食(1,900円)—地域の海を一皿に写し取る

刺身定食は、複数種の鮮魚が美しく盛られ、香り・食感・酸味のバランスが考えられた小鉢群とともに提供されます。切り身は加熱処理のない生の鮮度が感じられ、透明感や艶が良好です。小鉢には、もずく(酸味と昆布のうまみ)やごぼうのきんぴらが付いており、これは魚の油を受け止める脇役として機能します。

- 盛りの印象:一切れ一切れに切り目や飾り(大根のつま、葉物、レモンスライス等)が入り、味わいの導線が考えられています。
- 鮮度の手応え:身の弾力、切り口の光沢、口に入れたときの魚の旨味の広がり——どれも地魚の新鮮さを伝えるレベルでした。特に白身は淡白ながら旨味の層が明確で、赤身は程よく脂がのっていました。
- 小鉢群との相性:もずくの酸味が刺身の旨味を引き立て、きんぴらごぼうの香ばしさが箸休めにきく。味噌汁は出汁が効いており、全体の食事バランスを整えます。

刺身定食は複数の魚種と小鉢が調和。もずくやきんぴらが全体の味のリズムを整える。
具体的な食べ方の提案(取材メモとして読者に伝えたいポイント)
- まずは手こね寿司はそのまま一口。醤油ダレの塩梅、魚の鮮度、酢飯の酸味を確認します。
- 次に伊勢うどんを一口。麺のやわらかさ、タレの甘みを確かめ、うどん単体の魅力を味わいます。
- 両方の「甘さ」と「酸味」を交互に挟むと、2品が互いに短所を補い合い、満足度が上がります。
- 刺身定食を頼んだ場合は、白身→赤身→脂のある順で食べると、味の登場順が自然で最後まで飽きにくいです。合間に小鉢でもずくやきんぴらを挟むと、口がリセットされて次の魚に集中できます。
取材上のメモとして、写真撮影は盛り付けの上から、上位構図で撮ると「丼もの」と「麺もの」の対比が伝わりやすく、刺身は横から数枚並べたカットを入れると鮮度の違いが視覚で伝わります。
サービス・雰囲気について
錦屋さんの店内は観光地の食事処らしい明るさがありつつ、厨房とホールの連携が良好で、提供のテンポが安定していました。年配の方や観光客の支持を受ける安定感ある接客で、地元の食材を気負わず楽しめる雰囲気が作られています。観光取材としても、地元の方に愛される理由を見つけやすい店だと感じました。

観光客も地元客も入り乱れる、ほどよい賑わい。
まとめと取材者としての所感
錦屋さんの手こね寿司は「赤身の旨味を丁寧に引き出した漬けの丼」として完成度が高く、ミニ伊勢うどんは地域性の強い太麺と甘めのタレを手早く体験させてくれるセットでした。
刺身定食は複数種の魚を通じて「鳥羽の海」を感じさせる構成で、付け合わせの小鉢や味噌汁まで含めた総合力が光ります。
取材目的としては、写真・テキストともに十分に取材価値があり、観光記事・ローカルグルメ記事のどちらにも向く素材が揃っていました。
自分用メモ(業務記録)
- 日時: 2025年9月16日(火) 昼
- 場所: 錦屋(鳥羽市)
- 参加者: 代表取締役(私)、取締役(妻)
- 注文(税込):
- 手こね寿司+ミニ伊勢うどんセット … 1,550円
- 刺身定食 … 1,900円
- 合計(本体食事代) … 3,450円
- 取材目的: 鳥羽の海鮮の鮮度と調理法、伊勢うどんの食感・甘辛タレの表現、観光客向けの提供導線の確認。記事用写真撮影(上位構図+皿アップ+小鉢群の集合)を実施。
- 所感・次回課題:
- 手こね寿司は漬けダレの塩梅が観光客向けにやや甘めなので、地元好みのバージョン(もう少し醤油強め)も試して比較してみる価値あり。
- 伊勢うどんは店ごとのタレの濃さと麺のゆで具合に差が出るため、別店舗との比較取材を計画する。
- 刺身の産地表記(どの魚がどの漁港由来か)を確認すると記事の信頼性が上がる。
