部屋、温泉、そして昼の一杯。心がほぐれる、宿での午後



熱川の海でのひとときを経て、15時前には宿のロビーへ。
「熱川セタスロイヤル」は、チェックインの15時より少し早く着いてしまった私たちにも、親切に対応してくれました。

娘はすでに祖父母と一緒。初めての着物。



そのおかげで、私たち夫婦は落ち着いて館内の様子を眺めたり、写真を撮ったりと、それぞれの視点でこの宿の空気に触れることができました。
チェックイン、そして部屋へ
フロントでの手続きは非常にスムーズで、スタッフの方も柔らかく温かい雰囲気。
「娘と一緒です」と伝えると、ほほえみながら「ごゆっくりどうぞ」と声をかけてくださったのが印象的でした。

客室から望む、熱川の海。午後の光にきらめく波がまぶしい。
案内されたのは、3階の和室。室内は落ち着いた色調で、適度にリニューアルされた印象。清掃が行き届いており、空調も静かで快適。

窓を開ければ、まるで絵のような海景色が広がり。
ひとときの安堵をくれました。
海で泳いだあと、すぐに温泉へ

到着後のひと休みもそこそこに、海に再び足を向け、ひと泳ぎ。
娘は引き続き、祖父母と一緒に砂浜で過ごしてくれていたため、私と妻は波に身を委ね、数分間、何も考えずに身体を海に浸しました。
汗を流すように潮を浴び、日焼けを気にしながらも、身体に溜まっていた疲れがほどけていく感覚。このあとの温泉がまた、格別の一杯へとつながっていくのです。
大浴場の湯と、露天の風
部屋に戻り、タオルと浴衣に着替えて、さっそく館内の温泉へ。
男女別の大浴場も、清掃がよく行き届いており、湯船も広く、窓の外には海が広がり、気持ちがいい。内湯でじっくりと温まり、目を閉じてしばしの静寂。
泉質は肌あたりのやさしい塩化物泉。匂いはほんのりと鉄分を含んだような香りで、湯上がりもさらりとした印象でした。
浴場を出てすぐのところには、湯上がり用の冷水が設置されており、こうした細やかな配慮も滞在の満足度を高めてくれます。
ラウンジでの昼のくつろぎと、ひと口の幸せ
湯上がり後、1階のラウンジスペースへ。
ここでは、15時から17時30分までの時間限定で、ウェルカムドリンクと軽食のサービスがあります。
このラウンジが、思いのほか素晴らしかったのです。
アルコールは以下の通り充実のラインナップ。

ビール、スパークリングワイン。

白・赤ワイン、日本酒(2種)。

もちろんソフトドリンクも用意。
しかもすべてフリーで提供されており、チェックイン直後のくつろぎにぴったり。
軽食としても充実。


おでん(卵・大根・こんにゃく)が温かく提供。


さらに肉まんとポップコーン。
全て自由に取ることができます。


ビールとおでん。そして肉まん。シンプルな組み合わせが、湯上がりに沁みる。

私たちもさっそく、ビールで乾杯。
肉まんを片手に、妻はスパークリングワインをゆっくりと飲んでいました。こうした「ちょっとした余白の時間」が、旅の密度を静かに上げてくれるのだと、あらためて感じます。
娘、ひと眠りの午後
ラウンジで軽く飲みながら、ふと横を見ると、母の近くにいたはずの娘がソファーの上で目を閉じていました。午前中からたっぷり遊んだせいか、あっという間に夢のなかへ。

ソファーの上でお昼寝。今日はたくさん遊んだね。
この瞬間、「祖父母と一緒に旅をする」ことのありがたさを、しみじみと感じました。子どもを安心して預けられる人がいるからこそ、大人も落ち着いて風景を眺めたり、言葉を交わせるのです。

ラウンジに流れる音楽に包まれながら、グラスの中の泡を眺めて。
私たちは次の時間のことを静かに考えていました。
夕暮れが近づく
そろそろ、夕食の時間が近づいてきました。
お風呂も入って、のんびりとお酒もいただいて、あとはお腹を空かせて待つだけ。次の楽しみは、館内レストランでのバイキングディナー。和洋中の豊富な料理と飲み放題が楽しめるとのことで、私たち夫婦もこの時間を心待ちにしていました。