はじめに
2026年、山梨取材旅行中のこと。
この日は白州町台ヶ原にある金精軒へ立ち寄りました。
その時の様子については別の記事で紹介したいと思います。
そして、その後に向かったのが、すぐ近くにある「山梨銘醸株式会社」。
今回の取材旅行における、最大の目的地の1つです。
ちなみにこちらを訪れるのは、正確な回数は覚えていないものの、おそらく5回から7回ほど。
それくらい、個人的には何度も通っている場所です。
白州の空気と七賢
白州町台ヶ原という場所は、やはり独特です。
水が良い。
空気が静か。
そして、時間の流れがゆっくりしています。
山梨銘醸の建物内もまた素晴らしい。
歴史を感じさせる重厚感があります。
派手ではありません。
しかし、「良い酒を丁寧に作っている場所」という空気がしっかり漂っています。
この雰囲気が好きで、何度も来てしまうのだと思います。
今回の目的は「試飲」と「仕入れ」
今回の目的は大きく2つ。
まず1つ目は、有料試飲。
普段なかなか手を出しづらい、価格帯が高めの日本酒を実際に試し、品定めをすることです。
やはり日本酒は、ラベルやスペックだけでは分からない部分があります。
- 香り
- 口当たり
- 余韻
- 温度変化
実際に飲んでみないと見えてこない部分が多い。
特に七賢のように、同じ蔵の中でも方向性がかなり異なる場合はなおさらです。
そして2つ目は、もちろん仕入れ。
お土産用でもあり、ブログ取材用でもあり、今後の記事作成のための資料でもあります。
七賢人シリーズ
さて、今回まず目に入ったのが、こちらの「七賢人シリーズ」。
写真の通り、並び方が非常に美しい。
白いラベルに大きく書かれた文字。
非常に存在感があります。
並んでいたのは、
- 「阮籍」
- 「向秀」
- 「嵇康」
- 「劉伶」
- 「阮咸」
- 「山濤」
- 「王戎」
というラインナップ。
名前を見ただけでも、かなり独特です。
これは中国・竹林の七賢に由来しているシリーズで、それぞれに個性があります。
「七賢」という名前の背景
そもそも「七賢」という名前自体、中国の「竹林の七賢」が由来となっています。
魏晋時代の文人たち。
酒を愛し、自由を愛し、思想を語った人物たちです。
この世界観が、非常に七賢らしい。
単純に“高級酒”として売るのではなく、文化や思想まで含めて酒を見せている。
そこが面白い部分だと思います。
山梨取材旅行の核心。七賢酒造「七賢人シリーズ」を見ていく。
「七賢人シリーズ」
白いラベルに、大きな金文字。
静かですが、強烈な存在感。
今回は、この7本を1つずつ見ていきたいと思います。
なお、今回は味そのものというより、
- 使用米
- 精米歩合
- 製法
- 酒の設計思想
など、そういった「造り」を中心に見ていきます。
まず感じる、“統一感”と“個性”。
まず、このシリーズを並べて感じるのは、統一感。
ラベルデザインはかなりシンプル。
しかし、一本一本に明確な個性があります。
日本酒というより、「思想の違い」を並べているような感覚。
そして、どこか文人的。
これは「竹林の七賢」をテーマにしているからこその空気感なのだと思います。
「王戎」― 七賢人シリーズ最高峰
まず最上位に位置するのが「王戎(おうじゅう)」。
純米大吟醸生酒。
価格は720mlで26,400円。かなり高額です。
精米歩合は27%。
ここまで削ると、もはや米の中心部分だけを使っている世界です。
特徴として紹介されているのは、
- リンゴ
- 梨
- スイカ
を思わせるとのこと。
さらに、“極めて繊細でありながら豊かな表現力”という説明。
この酒は、単純な派手さではなく、「静かな高級感」を狙っている印象があります。
「山濤」― 柔らかさを重視した純米大吟醸
次が「山濤(さんとう)」。
こちらも純米大吟醸生酒。
価格は6,600円。
特徴としては、
- 柔らかい旨み
- 瑞々しさ
が挙げられています。
名前も非常に山梨らしい。
山の水を感じさせます。
七賢は全体的に“水の綺麗さ”を感じる酒が多いですが、この山濤は特にその方向性が強そうです。
派手というより、“静かに飲み続けられる酒”。
そんな印象を受けました。
「阮咸」― 酸を軸にした設計
「阮咸(げんかん)」。
こちらも純米大吟醸生酒。
価格は3,960円。精米歩合は37%。
特徴的なのは“酸”。
説明では、
- 白ブドウ
- 桃
- 洋梨
- リンゴ
のような香りとされています。
最近の日本酒らしい、フルーツ系のニュアンスがあります。
しかし、七賢の場合は単純な甘口方向ではなく、“切れ”を重視している印象。
酸で輪郭を作るタイプだと思われます。
「劉伶」― 華やかな吟醸香
「劉伶(りゅうれい)」。
純米大吟醸生酒。
価格は2,420円。
説明では、
- 柔らかな口当たり
- 華やかな吟醸香
が特徴とされています。
この辺りになると、“七賢らしい上品な吟醸酒”という方向性が見えてきます。
香りは出す。
しかし出し過ぎない。
食事との距離感を大事にしている。
七賢はそこが非常に上手い蔵だと思います。
「嵇康」― 果実味と酸味のバランス
「嵇康(けいこう)」。
純米吟醸生酒。
価格は1,980円。
特徴は、
- 切れの良い果実味
- 軽快な酸味
とのこと。
ここから少し軽やかさが出てくる様子。
純米大吟醸ほどの“特別感”ではなく、“日常に近い高品質酒”という印象。
食中酒としてかなり強そうです。
温泉旅館などでゆっくり飲みたいタイプかと思います。
「向秀」― 米の旨味をしっかり感じる
「向秀(しょうしゅう)」。
純米生酒。
価格は1,760円。
精米歩合は70%。
ここで一気に“米らしさ”が前面に出てきます。
紹介文では、
- オレンジ
- ピール
- シナモン
といった香りも挙げられていました。
純米生酒らしい、旨味重視の設計。
精米歩合70%という数字にも、その思想が表れています。
削りすぎない。
米を活かす。
そういう酒です。
「阮籍」― シリーズの入口となる一本
最後が「阮籍(げんせき)」。
本醸造生酒。
価格は1,540円。
精米歩合70%。
シリーズの中では最も手に取りやすい価格帯です。
特徴は、
- 若葉のような清涼感
- 米の旨味
- 短い余韻
とのこと。
さらに、後味にはナッツのような風味もある様子。
本醸造らしい軽快さがありつつ、生酒ならではのフレッシュ感もあるとのこと。
七賢人シリーズの“入口”として非常に良さそうです。
七賢人シリーズから見えるもの
今回改めて感じたのは、七賢は“派手な酒”ではないということ。
最近の日本酒には、
- 強い香り
- 甘味
- インパクト
を前面に出すものも多くあります。
もちろん、それはそれで面白い。
しかし七賢は違う。
静かです。
料理の邪魔をしない。
しかし、確実に記憶には残る。
そして、水が綺麗。
その“白州らしさ”が全体に流れています。
だから何度も訪れたくなるのでしょう。
今回の取材旅行において、やはり山梨銘醸は特別な場所だと思います。
自分用メモ(業務記録)
山梨取材旅行
台ヶ原・山梨銘醸(七賢の酒造)訪問記事まとめ
- 記事タイトル:〖台ヶ原・山梨銘醸〗山梨取材旅行のハイライト。七賢の酒造訪問レポート。
訪問概要
- 場所:山梨県白州町台ヶ原
- 訪問先:山梨銘醸株式会社
- 金精軒訪問後に立ち寄り
- 訪問回数:推定5〜7回目
- 今回の山梨旅行のハイライト的位置づけ
白州・台ヶ原エリア印象
- 水が良い
- 空気が静か
- 時間の流れがゆっくり
- 古い町並み
- 酒蔵文化が残る
- “大人向け観光地”感あり
- 派手ではないが深みがある
酒造の印象
- 建物に重厚感あり
- 歴史感強い
- 「丁寧に酒を作っている」空気
- 落ち着いた雰囲気
- 水の綺麗さを感じる酒蔵
- 何度も訪れたくなる場所
今回の目的
① 有料試飲
- 高価格帯日本酒の品定め
- スペックだけでは分からない部分確認
- 香り
- 口当たり
- 余韻
- 温度変化
- 七賢内での方向性比較
② 仕入れ
- 自宅用
- ブログ取材用
- 記事資料用
- 今後の飲み比べ用
七賢人シリーズ
共通ポイント
- 白ラベル+金文字
- 統一感強い
- 中国「竹林の七賢」由来
- 思想・文化込みのシリーズ
- 全体的に静かな高級感
- “派手ではない”方向性
各銘柄メモ
王戎(おうじゅう)
- シリーズ最高峰
- 純米大吟醸生酒
- 価格:26,400円
- 精米歩合27%
- リンゴ・梨・スイカ系
- 極めて繊細
- 静かな高級感
- 超高級ライン
山濤(さんとう)
- 純米大吟醸生酒
- 価格:6,600円
- 柔らかい旨味
- 瑞々しさ
- 山梨・白州感強い
- 飲み続けられる酒
- 水の綺麗さ重視
阮咸(げんかん)
- 純米大吟醸生酒
- 価格:3,960円
- 精米歩合37%
- 酸重視
- 白ブドウ・桃・洋梨・リンゴ系
- フルーティー系
- 甘口より“切れ”重視
劉伶(りゅうれい)
- 純米大吟醸生酒
- 価格:2,420円
- 柔らかな口当たり
- 華やかな吟醸香
- 上品系
- 食事との距離感良い
嵇康(けいこう)
- 純米吟醸生酒
- 価格:1,980円
- 果実味+軽快酸味
- 日常寄り高品質酒
- 食中酒向き
- 温泉旅館向き感あり
向秀(しょうしゅう)
- 純米生酒
- 価格:1,760円
- 精米歩合70%
- 米の旨味重視
- オレンジ・ピール・シナモン系
- 削りすぎない思想
- 米を活かす酒
阮籍(げんせき)
- 本醸造生酒
- 価格:1,540円
- 精米歩合70%
- 若葉のような清涼感
- ナッツ系余韻
- 軽快
- シリーズ入口的位置
記事全体テーマ
- “静かな酒”
- 水の綺麗さ
- 白州らしさ
- 派手ではない日本酒
- 料理を邪魔しない酒
- 思想・文化としての酒
- 酒蔵空間そのものの魅力
ブログ構成メモ
- 金精軒記事から接続
- 酒蔵空気描写多め
- スペック重視解説
- 味だけで終わらせない
- 「造り」を見る視点
- 七賢人シリーズ個別解説
- 高級酒の世界観描写
今後の派生記事候補
- 七賢試飲詳細編
- 七賢購入品飲み比べ
- 白州町散策記事
- 酒蔵巡りシリーズ
- 「静かな酒」特集
- 温泉旅館で飲みたい酒シリーズ
- 日本酒スペック解説シリーズ
ブログ運営的ポイント
- 日本酒系記事として強い
- SEO的にも“七賢”は狙いやすい
- 写真映え良好
- 高価格帯酒記事は滞在時間伸びやすい
- 酒好き層との親和性高い
- 「知的飲酒」系記事として方向性良好