【新宿・Le Coupe Chou(ルクープシュー)(閉店・移転)】— 昔の名店が紡ぐフレンチの記憶

【新宿・Le Coupe Chou(ルクープシュー)(閉店・移転)】— 昔の名店が紡ぐフレンチの記憶

はじめに

東京・新宿西口にかつてあった名店Le Coupe Chou(ル・クープシュー)

この店は、知る人ぞ知るフレンチレストランとして、地元の人々やグルメ好きたちの間で親しまれていました。

外観はどこか喫茶店のような佇まいながら、立ち入れば確かな腕を感じる料理が並び、日常使いできるフレンチとして高い評価を得ていたお店です。

現在は西新宿の店舗が閉店し、飯田橋に移転して再オープンしています。

今回の記事では 新宿時代の思い出の料理 を中心に、その魅力を味わいながら振り返ってみたいと思います。

コース料理の構成 — コストパフォーマンスとクオリティ

この日のコースは、前菜、スープ、メイン料理にパン、デザート、コーヒーがついた1名 ¥1,700のランチコース

ワインを加えても2名で税込 ¥5,020 という破格の設定。

フレンチレストランのコースとしては非常にリーズナブルでありながら、料理の質は決してそれに比例しない、むしろ期待を越えてくる内容でした。

口コミや過去の訪問記録を見ても、同店は “安くて美味しい本格フレンチ” として繰り返し名前が挙がっており、素材の扱いとソースの完成度に定評があります。

メイン① — スズキのソテー(魚料理)

最初に紹介するのは スズキのソテー

フレンチでは定番の魚料理ですが、ここル・クープシューではただの定番に終わらない一皿として仕上げられています。

写真にもある通り、皮目はこんがり香ばしく、身はふっくらとして柔らかい状態です。

噛むたびに魚の旨味が染み出し、絶妙な火入れが感じられます。もちろんこれは偶然ではなく、シェフの確かな技術によるものです。

ソースはおそらく貝の風味や魚のだしをベースとした軽やかで豊かなソースで、スズキという淡白な白身魚をたんぱくさや物足りなさではなく、旨味の深さで満たしてくれます。

貝や魚のだしのバランスによって旨味が一体となったソースは、パンに添えて最後まで楽しめるほどです。

この料理の完成度が高い理由は、以下の点が挙げられます。

  • 火入れが丁寧でふっくらとした身
  • 表面の香ばしさが食欲をそそる
  • ソースの風味が魚と調和している

この三点のバランスが一体化して、単なる “ランチの一皿” を超えた魅力を生み出しています。

メイン② — ポークフィレ肉ロースト(肉料理)

続いては 肉料理の選択肢として用意されたポークフィレ肉のロースト

写真を見ると、厚みのあるフィレ肉が美しくカットされ、赤ワインベースのソースが深い色で皿を彩ります。

ポークフィレは脂身が少なく、きめ細かな肉質を持つ部位。これをローストすることで、しっとりとした食感を保ちながら、余分な脂やくどさを感じさせずに旨味を引き出しています。

赤ワインソースは酸味とコクが適度に調和し、肉の旨味を引き立てながらも主張しすぎません。

赤ワインソースはフレンチでは王道のひとつですが、ル・クープシューのソースは重さを感じさせない軽やかさと、豊かな味わいを両立しているのが特徴です。

ポイントとしては、

  • 厚みのあるポークフィレをしっかりとロースト
  • 肉の旨味を逃がさない火入れ
  • 深みのある赤ワインソース

という三つが見事に噛み合い、素材そのものの魅力を引き出している点が印象的でした。

ル・クープシューの魅力 — 日常と本格の隙間

ル・クープシューの料理から感じられるのは、「肩肘張らず、しかし手間ひまを惜しまないフレンチ」というスタイルです。

フランス料理と聞くと格式張ったものをイメージしがちですが、同店はそれを 日常の延長線上で楽しめるレベルに落とし込んでいる のが魅力。

それは、たとえば

  • ソースの丁寧さ
  • 火入れの精密さ
  • バランスの良い素材選択

といった点に現れており、「カジュアルな価格 × 本格的な味わい」という組み合わせが実際に成立しています。

また、パンやバター、デザート、コーヒーまで含めたコース構成の完成度も高く、全体を通して“満足度の高い体験”として記憶に残るはずです。

口コミや体験談にもある通り、ランチタイムは特にリーズナブルでありながら、料理の質は一切犠牲にしていません。

そのため、時間帯を問わず訪れる価値のある一軒だと感じられます。

まとめ — 手頃で確かなフレンチの実力

今回は新宿時代のル・クープシューを振り返りましたが、その料理構成を見ると、一貫して

  • 「価格と味のバランスの良さ」
  • 「素材と技術の両立」
  • 「気取らず楽しめるフレンチ」

という三つの柱があることがはっきりと分かります。

上の写真にある スズキのソテー と ポークフィレ肉のロースト は、どちらもフレンチの王道でありながら、それぞれの完成度の高さで単体としても十分に満足できる一皿でした。

魚は軽やかに、肉は深みを持って。

両方の料理がコースの中で調和しているため、ランチであっても満足度は高く、「この価格でこの料理が出るのか」という驚きを覚えました。

ル・クープシューのような店は、形式ばった“高級フレンチ”とは異なり、食の楽しみを日常の中に落とし込んでくれます。

その感覚は、訪れた人の記憶の中にも、時間が経っても残るはずです。

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