はじめに
11月24日、日曜日。
空気に少しだけ冬の気配が混じりはじめる頃、秦野駅前通りでは恒例となった「よさこい祭り」が開催されました。

秦野駅前通り商店街は春や秋のイベントを中心に歩行者天国を実施し、飲食・ステージ企画・キッズ向けの催しなど、地域住民が気軽に楽しめる形でのにぎわいを生み出しています。
その中でも、この「よさこい祭り」は比較的歴史が浅いようですが、近隣団体や市内の有志グループによる演舞が通りを鮮やかに染め上げる、秦野らしさの詰まったイベントとして知られているようです。
滞在したのは短い時間。それでも“祭りの熱”は十分すぎるほど伝わってきた
この日は、午後から渋沢の「えびす講まつり」へ向かう予定があったため、秦野駅前通りにはほんの短時間の滞在。
ただ、それでも胸を軽く揺さぶられるようなリズムと掛け声、色鮮やかな衣装の波が、通り一帯を包み込んでおり、足を止めずにはいられませんでした。
よさこいは、鳴子を手にした踊り手たちが、グループごとにオリジナルの振り付けを披露するのが醍醐味。
秦野周辺では、子どもから大人まで参加できる地域サークルも多く、この日も年齢も個性もさまざまなチームが出演していたようです。
「Ale001」と「秦野ベース」—いつもの二人が、いつもの場所に
忙しい時間の合間ではありましたが、この日も Ale001 のマスター、そして秦野ベースのマスターが出店されている姿を見かけました。

普段から秦野市内のイベントではお馴染みのお二人。
食べ飲み歩きが好きの私としては、彼らのブースを見つけると、それだけで心がほっと緩むような感覚があります。
本来なら、いつものようにビールを一杯求め、ゆっくりと腰をかけながら、通りを流れるよさこいの音を楽しみたいところ。
ただ、この日は時間の都合で、残念ながら“眺めるだけ”。
マスターたちに軽く会釈をしつつ、後ろ髪を引かれるような気持ちで次の目的地へ向かいました。
秦野駅前通りのよさこい祭りについて
その魅力と背景を少しだけ。
この「よさこい祭り」は、秦野市が掲げる“市街地のにぎわい創出”の一環として開催されたイベントです。
- 会場は本町小学校または駅前通りの歩行者天国
時期によりエリアが変わることもありますが、基本的には駅前商店街を中心に展開。 - 地元商店とコラボした出店が多数
飲食店、カフェ、酒屋など、地域の店が積極的に参加。 - 演舞は市内外のチームが出演
伝統的なスタイルのチームから、現代的な楽曲で踊るチームまで幅広い。 - 家族連れに優しい構成
ちびっこ向けゲームやキッチンカーの出店がある年も多く、「気軽に立ち寄れる」祭りとして定着しています。
通りを歩くと、いつもの秦野とは少し違う“お祭りの顔”が見えてきます。この“普段の街が少しだけ非日常に染まる感じ”が、地元のイベントの良さでもあります。
短い滞在でも記憶に残る一日
ほんの数十分の滞在ではありましたが、鳴子の音、まぶしい衣装、踊り手たちの笑顔…そのどれもが印象に残りました。
「できれば、次はゆっくり見たいな…」
そんな思いを胸に、私たちは次の目的地・渋沢のえびす講まつりへ。
秦野駅前通りのよさこい祭りは、地域の温もりがぎゅっと詰まったイベント。
来年こそは、ビール片手にゆったりと踊りの時間を楽しみたいと思います。