【南青山・リストランテ イタリアーノ エトゥルスキ】特別な夜にふさわしい、上質で自由なイタリアン

【南青山・リストランテ イタリアーノ エトゥルスキ】特別な夜にふさわしい、上質で自由なイタリアン

はじめに

2026年2月5日、木曜日。この日は私たちにとって忘れられない一日。

結婚披露宴パーティのため、南青山にある一軒家イタリアン、リストランテ イタリアーノ エトゥルスキへ。

この店は表参道駅から徒歩3分ほどの、落ち着いた路地に佇む一軒家レストラン。

日本とイタリアの食文化を融合させ、長年にわたり多くのゲストをもてなしてきた伝統と格式が感じられる場所。

1996年の創業以来、素材と季節感を大切にした料理が評価され、イタリアの権威あるグルメガイド『ガンベロ・ロッソ』のリストランテ部門で、ドゥエ・フォルケッテ(フォーク2本の評価)を獲得したことで知られています。

おしゃれで静かな空間─2階の個室で過ごす時間

この日の会場は、2階の個室。

木目と柔らかな照明が調和した空間は、普段の私たちとは違う、少しだけ背筋が伸びるような気持ちにさせてくれます。

娘も大人たちの話に興味津々で、目に映るすべてを好奇心いっぱいに見回していました。

スタッフの立ち居振る舞いは丁寧で、サービスは洗練されつつも温かい。

こうした配慮は、記念日や大切な会食の場にふさわしいものだと感じます。

まずは泡で乾杯─FERRARI MAXIMUM BLANC DE BLANCE

乾杯に選ばれたのは、FERRARI MAXimum Blanc de Blancs Metodo Classico DAL

イタリアを代表するスパークリングワインで、フレッシュな柑橘のアロマと繊細で心地よい泡立ちが特徴。フルーティでありながらも料理を邪魔しない清涼感のある飲み口は、幸せな空気を一気に高めてくれます。

乾杯の瞬間から、心と体が「祝祭の時間」を受け入れ始める感覚が。

三杯ほど注いでいただいたが、その鮮烈な余韻は今でも思い出せるほどです。

前菜の手仕事─遊び心と美しさ

乾杯のスパークリングに続き、料理は前菜から。

手で持ち上げて食べるタイプの前菜は、食べる前のワクワク感を引き出してくれる。ひと口ごとに素材の質とシェフの仕事の丁寧さが伝わります。

エトゥルスキが大切にしているのは、素材本来の力を引き出す、とのこと。イタリアの伝統的な技術を尊重しつつ、日本の季節の恵みを丁寧に扱うという姿勢は、公式にも語られています。

前菜の余韻を残しつつ、次に出されたのはサラダ。

彩り豊かな葉野菜はもちろん、そこで使われているオイルやドレッシングまでもが、ただの付け合わせではない存在感を放つ。

一皿一皿から、料理人の繊細なセンスが感じられます。

白ワインの時間─CAPICHERA

サラダの後、白ワインに移行。この日の白は CAPICHERA(カピケラ)

サルディーニャ島を代表するワインで、ミネラル感とフレッシュさがバランスよく、魚料理や野菜料理との相性が良いことで知られています。

南青山のイタリアンでこうした上質なワインをいただくと、まるで旅先で出会った素晴らしい地元のワインを味わっているような気持ちに。書き残したい記憶は、味だけではなく、ワインが演出する時間そのものの流れにあります。

三杯ほどいただきながら、個室の空間でゆったりと話を交わす。特別な日のディナーに、この静けさと濃密な時間はよく似合っていました。

魚料理─ソースに息づく技とセンス

前菜とサラダの余韻が冷めやらないうちに、魚料理が運ばれてきました。

ソースの香りがまず豊かで、口に含むと素材の風味と旨味が溶け合うように広がります。

この店の料理は、各皿に必ず「物語」が。単なる調理の積み重ねではなく、素材・火入れ・味付け・盛り付け。

すべてが一つの流れとして完成されているのだと感じます。

パスタ─トリュフの贅沢

料理の中盤で登場したパスタには、たっぷりのトリュフが。

香りの豊かさと、麺に絡む旨味のバランスは見事で、思わず目を閉じて味わってしまいます。

この皿に関しては、「贅沢」という言葉が最初に浮かぶ。

トリュフの香りは鼻腔を満たし、ゆっくりと噛みしめるごとに、深い余韻となって脳裏に刻まれていく。

赤ワイン─Visadi LANGHE

パスタの余韻を楽しんでいると、赤ワインの注文が始まりました。

選ばれたのは Visadi LANGHE(ヴィサディ ランゲ)

ピエモンテ地方を代表するワインで、しっかりとした果実味と柔らかなタンニンが特徴のミディアムボディ。

この日は二杯ほどいただいたが、肉料理に移るタイミングには最適なバランス。一口飲むたびに、時間がゆっくりと流れていく。

イタリアンの持つ「時間の密度」を、ワインが優しく引き延ばしてくれているようだった。

肉料理─レアの旨味

料理のクライマックスとなったのは、肉料理。

レア加減が絶妙で、噛むほどに肉そのものの旨味が立ち上がる。

ソースとのバランスもよく、眼前のワインと一緒に味わう一口一口が、まるで祝宴の一場面として胸に残りました。

デザート─初めての味との出会い

最後に供されたデザートは3種。

どれも初めて出会う種類のもの。

名称は正確には分からない。

ただ、最後の小菓子はエスプレッソとの相性が抜群

甘さと苦み、それぞれの風味が口の中で美しく交差し、食事の締めくくりにはこれ以上ない組み合わせでした。

総括─特別な夜を飾る一皿一皿

リストランテ イタリアーノ エトゥルスキは、ただ料理が美味しいだけではありません。

素材の選び方、皿の設え、空間の使い方、そして提供されるワインの幅まで含め、特別な時間をきちんと演出してくれる場所 でした。

エトゥルスキが大切にしているのは、誠実で真心のこもった料理とサービス。

イタリア料理の伝統を尊重しながら、素材本来の良さを活かすという姿勢は、食事を美味しくするだけでなく、訪れる人一人ひとりに寄り添うような優しい時間の流れを生み出しています。

そしてこの日、笑顔とワインが満ちた個室の時間は、家族にとって確かな思い出となりました。

料理の記憶以上に、あの夜の空気や香り、そして隣にいる人の笑顔が、いつまでも心に残るでしょう。

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