【渋沢・かみむら酒店】角打ちで過ごす、ゆるやかな時間

【渋沢・かみむら酒店】角打ちで過ごす、ゆるやかな時間

はじめに

2026年1月19日、月曜日。

渋沢の商店街を歩いている時、ふと立ち寄りたくなる場所がいくつかあります。

その中でもひときわ落ち着きと懐かしさを感じさせる場所―それが かみむら酒店(かみむらさけてん) の角打ちです。

「角打ち」という言葉―酒屋の店内で立ち飲みをする文化。

最近では幾つかの街で見かけるようになりましたが、かみむら酒店のそれは、暮らしの中に溶け込んだ角打ちの一つの理想形だと思っています。

角打ちとは何か?

酒屋で立ち飲む文化の背景

まず、「角打ち」という文化について整理しておきます。

角打ち(かくうち)は、もともと酒屋の店先や店内で、購入前の酒をそのまま飲ませてもらうことから始まった飲み方です。

日本酒文化が根付いた時代には、日本各地で当たり前のように見られた光景。

戦後の復興期、人々は生活必需品としての酒を求め、酒屋の軒先で立ち話をしながら一杯飲むのは、ごく自然な姿でした。

しかし、ファミリーレストランや居酒屋文化の台頭、家庭で過ごす時間の増加などにより、角打ちは一時期その数を減らしていきました。

近年は、都市部や地方を問わず、「酒屋でちょい飲みできる場所」として再評価されつつあり、かみむら酒店の角打ちも地域の人々にとってなくてはならない存在になっていました。

渋沢の角打ち — かみむら酒店の佇まい

かみむら酒店は、渋沢駅から歩いて数分の場所にあります。

看板も、ショーケースも、何もかもが「町の酒屋」そのもの。

店内に一歩足を踏み入れると、棚に並んだボトル、日本各地の地酒のラベル、そして酒好きが語り合ったであろう痕跡の数々が目に入ります。

角打ちスペースは、決して広くはありません。ちょっとしたテーブルが二つ。

その狭さがかえって居心地をよくしていて、一人で静かに飲みたい時にも、誰かと話しながら飲む時にも、どちらにも馴染む空気があります。

この店を訪れるたび、自然と店主さんと挨拶を交わす関係になるのも、決して不思議ではありません。

生ビールの魅力 — 冬でも嬉しい一杯

角打ちでまず欠かせないのは、やはり 生ビール

かみむら酒店では、他の酒屋の角打ちには珍しく、生ビールを扱っている のが特筆すべき点です。

私たちが訪れると、ほぼ必ず注文するのがこの生ビール。

冬の季節でも、カップに注がれた一杯は格別。泡のきめ細かさ、グラスの冷え、喉を通る液体の感触。

角打ちの雰囲気と組み合わさると、その瞬間だけでも日常から少し離れるような感覚になります。

もちろん、夏にここで飲む生ビールの美味さは格別。

外は蒸し暑くても、店内で冷えた一杯を飲む。

そんな時間を思い出すだけで、また訪れたくなります。

ホッとできる空間としての角打ち

かみむら酒店の角打ちは、決して忙しい場所ではありません。

バタバタしているわけでも、無理に盛り上げる必要もなく、ただそこにいるだけで、心が緩んでいくような空気が流れています。

娘をベビーカーに乗せて連れていくと、店主や常連さんが、おもちゃや絵本を貸してくれることもあり、子連れでも安心して過ごせるのが、この場所の温かさを物語っています。

「今日、ちょっと一杯だけ」

というつもりで立ち寄っても、結局は話が弾み、長居してしまうこともしばしば。

そんな店の空気が、渋沢の街の暮らしの一部として定着しているのだと思います。

残念なお知らせ — 閉店の予定

しかし、この温かい空間にも、ひとつの区切りが訪れます。

かみむら酒店は、2026年3月末で営業終了―というアナウンスがありました。

これを聞いた時、正直に言えばとても残念な気持ちになりました。

何気ない日常の風景として目にしていた角打ちが、あと数ヶ月でなくなってしまう─

その事実に、どこか寂しさを覚えました。

もちろん、飲食店や地元の酒屋が姿を消していく話は、決して珍しいものではありません。

しかし、かみむら酒店ほど「地域の人々に寄り添った角打ち」が、静かに、じんわりと人の心を温めてきた場所もまた稀有です。

かみむら酒店の角打ちが教えてくれたこと

かみむら酒店の角打ちは、単に「酒を飲む場所」ではなく、地域の人たちの生活の一部として機能していました。

  • 生ビールをゆっくり飲む時間
  • 見慣れた顔と交わす挨拶
  • ベビーカーでも気兼ねなく過ごせる場所
  • 幼い子どもにも優しい店主や常連の雰囲気
  • 街の人と自然に会話が生まれる居場所

こうした“何気ない日常の積み重ね”こそが、かみむら酒店の角打ちの価値でした。

角打ち文化は、大きな街だけでなく、こうした地方都市の商店街でも息づいています。

そして、そこには人と人をつなぐ日常の豊かさがある。

3月末の営業終了まで、できる限り立ち寄りたいと思っています。

閉店してしまう前に、「いつもの一杯」をもう何度も味わいたい。

そして、この町の空気を、心の中に刻んでおきたいと思います。

まとめ

渋沢・かみむら酒店の角打ちは、単なる「地域の角打ち」ではなく、暮らしと共鳴する場としての角打ちでした。

酒屋で飲むというスタイルは、シンプルで、一見地味かもしれません。

けれど、そこで過ごす時間は豊かで、いつの間にか日常の一部になっていた。

閉店までの限られた日々の中で、私は何度もこの場所を訪れたいと思っています。

ごちそうさまでした。

そして、ありがとう—かみむら酒店の角打ち。

自分用メモ(業務記録)

日付:2026年1月19日(月)
場所:渋沢・かみむら酒店(角打ち利用)
参加者:私(代表取締役)妻(取締役)、娘(1歳)

目的:

・渋沢エリアの飲み歩き・角打ち取材
・ブログ用素材収集(角打ち文化、家族連れ利用の可否、閉店前記録)

内容:

・店内角打ち利用。店主と挨拶あり。
・生ビールを注文(冬季だが提供あり)。
・娘同伴、ベビーカー入店可。
・おもちゃ・絵本を貸してもらい、子連れ対応の良さを確認。
・2026年3月末で営業終了予定との情報を確認。
・閉店前の記録として今後も複数回訪問予定。

取材ポイント:

・酒屋併設角打ちの貴重な存在
・生ビール常設の希少性
・子連れ対応が非常に良い点
・閉店予定店舗として記録価値あり

写真:

・店外観/角打ちカウンター周辺

備考:

・閉店前特集、渋沢飲み歩き記事の素材として再利用可
・「角打ち+子連れ+閉店前」という切り口で記事展開予定

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