はじめに
温泉と朝食、そして名残の湯河原
朝は、目覚ましよりも早く目が覚めました。

旅先ではよくあることですが、上野屋では特にその傾向が強かったように思います。
理由ははっきりしています。
朝の温泉に入りたかったから。
起床して、まずは温泉へ
朝の湯が、旅の質を決める
身支度を整え、まだ静かな館内を歩き、温泉へ。

夜とはまったく違う空気。
外の光がやわらかく差し込み、湯気の向こうに、朝という時間がはっきりと存在していました。
夜の温泉が「余韻」だとすれば、朝の温泉は「調整」。
体の奥に残っていた疲れや、前日の酒の名残を、きれいに洗い流してくれます。
やっぱり、朝の温泉は最高です。
朝食の時間
静かで、きちんとした一膳
温泉から戻り、朝食の準備が整います。
テーブルに並んだ朝食は、写真の通り、非常に整った佇まい。

一品一品の正式な名前は分かりません。
しかし、それが不思議と気にならない。
「何か」ではなく、「今、ここで食べる朝食」として、すでに完成しているからだと思います。
焼き魚と、白いご飯
朝の基本が、きちんと美味しい
まず目に入るのは、焼き魚。

派手さはありませんが、焼き加減がとても良い。
皮は香ばしく、身はふっくら。
朝の胃に、ちょうど良い重さで、白いご飯が自然と進みます。
こういう焼き魚が出てくる宿は、だいたい安心して良いです。
小鉢たちが語る、宿の姿勢
テーブルには、いくつもの小鉢。

煮物、和え物、さっぱりとした箸休め。
どれもが主張しすぎず、しかし、確実に「役割」を持っています。
朝食というのは、派手である必要はありません。
むしろ、静かで、丁寧な方が、記憶に残ります。
目の前で温めるやさしい味噌汁
朝の体を、ゆっくり起こす
中央には、蓋つきの器。

中身は、やさしい温度感の味噌汁。
出汁が前に出すぎず、朝の口にちょうど良い。
「ああ、ちゃんとした朝食だな」と、自然に思える内容でした。
一口食べると、体が内側から目を覚ましていくのが分かります。
朝食の中に、こういう「静かな脇役」があると、全体のバランスが一気に良くなります。
食後、そしてもう一度温泉へ
朝食を終え、少し部屋でゆっくりした後、チェックアウト前にもう一度温泉へ。

これが出来るかどうかで、宿泊の満足度は大きく変わります。
上野屋では、この“最後の一湯”が、実に気持ち良かった。
「もう一泊したいな」そう思わせてくれる温泉でした。
ニューウェルシティ湯河原・いずみの湯へ
旅を、もう少しだけ続ける
しかし、このまま帰るのは、やはり勿体ない。
ということで、ニューウェルシティ湯河原・いずみの湯へ。

日帰り温泉に入り、ビールを一杯。

そして、もう一度温泉へ。

この流れ、やっぱり間違いがありません。
バス停前のワインバー
最後に、きれいな余韻を
帰路につく前、駅へ向かうバス停の目の前で、ふと目に入ったワインバー。

こういう偶然は、だいたい正解です。

白ワインと赤ワインを一杯ずつ。

そして白ワインをもう一杯。
湯河原での時間を、静かに締めくくるのに、ちょうど良い量でした。
上野屋編、これにて終了
これにて、第三部、上野屋編は終了。
湯河原という場所、そして上野屋という宿。
まだまだ書きたいことはありますが、それはまた後日。
まずは、この一泊二日の記憶を、ここで一度、静かに置いておきたいと思います。