【風祭・えれんなごっそCAFE107】箱根へ向かう「ひと息」のための場所

【風祭・えれんなごっそCAFE107】箱根へ向かう「ひと息」のための場所

はじめに

箱根へ向かう電車の窓外に見える、少しだけ賑やかなあの風景。私は旅の始まりに、あの場所でほんの少し立ち止まるのが好きです。

今回ご紹介する「えれんなごっそCAFE107」は、まさにその「立ち止まり」と相性のいい場所で、私たちは宿へ向かう直前にここで一品と一杯、あるいは一杯と小さなつまみを手にしてから電車に乗り込みます。

テラスの風が心地よく、気持ちがふっと緩む―そんな時間を作ってくれる店です。

えれんなごっそCAFE107はどんな店か

えれんなごっそは、箱根・小田原の地元食材を活かしたビュッフェレストランを核に、カフェ(CAFE107)や土産物のラインナップを併せ持つ複合的な施設の一角にあります。

鈴廣かまぼこの里の一部として運営されており、地場の食材や「箱根百年水」を使ったクラフト「箱根ビール」など、地域性を前面に出したメニューが魅力。電車で来る場合は箱根登山鉄道の風祭駅から徒歩数分という好立地にあり、旅の途中に立ち寄りやすいこともポイントです。

CAFE107は、引退した箱根登山電車「モハ1形107号」を使ったカフェスペースを備えており、車両を眺めながら過ごせるのがユニークな体験です。

テラス席も開放的で、特に晴れた日の屋外は旅の期待感を増幅させます。

私たちの使い方 — 「宿に着く前の1品と1〜2杯」

旅の始まりにおける私たちのルールは単純。「重い夕食は宿で。ここでは軽く一品、ビールは一杯(多くて二杯)」。

駅を降りて早足で宿へ向かう前に、えれんなごっそのテラスに腰を下ろします。注文は多くても小さなピンチョスやかまぼこのアレンジ一皿、そして箱根ビールを一杯。

「かまぼこピンチョス」や小さな前菜は、歩き疲れた身体にちょうどいい。プラスチックのカップでも出される箱根ビールのクリアな喉ごしは、列車で移動する前の高揚を壊さず、むしろ期待をほんの少しだけ高めてくれます。

テラス席は風が気持ちよく、駅からのアクセスもよいため、旅の導入としてはこれ以上にない選択だと感じています。屋外の木製テーブルと、目に入る箱根の緑。短い時間でも、旅の景色が一枚追加されるような効果があります。

食べ物と飲み物 — 何を選ぶといいか

えれんなごっそにはビュッフェやCAFE107両方の顔があるため、選択肢は多彩ですが、私たちの「旅前ルール」に沿うと次のような組合せがおすすめです。

  • かまぼこを使ったピンチョス系(小田原のかまぼこを生かした一口おつまみ)—軽く、旨味が感じられて列車内での空腹をちょうど埋めてくれる。
  • 箱根ビール(クラフト)—名水「箱根百年水」を用いた地ビール。口当たりはすっきりしており、旅の喉を優しく潤します。価格設定も観光地価格ながら手頃で、複数種類が用意されている日もあります。
  • 季節の小皿・スイーツ(CAFE107の登山電車ケーキや地元素材のデザート)—宿での夕食前に甘さでしめるのも一興。

この組合せの良いところは、「食べすぎない」ことにあります。宿での食事、入浴、そして夜の一杯をきちんと楽しむためには、胃を軽くしておくことが肝要です。えれんなごっその一口系メニューは、まさにその用途に合致します。

テラス席と季節感 — いつ行くのが心地いいか

私たちが好むのは断然テラス席。春の陽射しと風、初夏の爽快さ、秋の澄んだ空気—季節ごとに風景の表情が変わるのが箱根のいいところ。

風祭の小さな風景と相まって、テラスで飲む一杯は「旅のはじめの儀式」に近い感覚を与えてくれます。

ペット連れにも優しい作りになっていて、リードフックの用意など細かな配慮がある点も好印象です(CAFE107の案内)。

なお、ビュッフェレストラン側は営業時間やブッフェの設定が季節や曜日で異なりますので、ランチ利用やグループ利用を考えている場合は事前確認をおすすめします(平日と週末の料金や時間帯が異なる点に留意)。

えれんなごっその旅的価値 — なぜ私たちはここを繰り返すのか

複数回ここを使ってきて感じるのは、「旅のプロローグとしての整合性」が高いということです。具体的には:

  1. アクセスが良い — 風祭駅から徒歩2分ほどと、電車旅の途中に立ち寄りやすい。
  2. ローカル性がある — 小田原・箱根の食材(かまぼこ、地野菜、箱根の水)を活かしたメニュー構成。地域の味を軽く試すのに最適。
  3. 時間の使い方が柔軟 — テラスでの短時間利用でも満足度が高く、宿に着いてからの時間配分を損なわない。
  4. 写真映えする小物がある — かまぼこピンチョスや車両カフェなど、旅の一コマを写真に残すのに良い被写体が揃っている。

こうした要素が組み合わさることで、私たちは「箱根へ行く前にえれんなごっそに寄る」という習慣を続けています。

目的地へ向かう道中に、その日の旅のテンションを整えるという行為は、実は旅の満足度を大きく左右します。ちょっとした一杯や一皿が、その日の思い出のトーンを決めるのです。

最後に — 旅の入口に置く小さな贅沢

旅の「本丸」は宿や観光地にあります。でも、その手前にある「小さな寄り道」が旅を豊かにしてくれることは少なくありません。

えれんなごっそは、箱根という目的地への入口にちょうど良い距離感と内容を持っています。テラスの木の香り、箱根ビールの泡、かまぼこのしっかりした旨味—それらは大げさではないけれど、確実に旅の始まりをよくしてくれます。

次回箱根に向かうときも、荷物を少し軽くし、テラスで一呼吸。陽が傾きかけるその瞬間に、小さなピンチョスと地ビールで旅のスイッチを軽やかに入れたいと思います。

もし箱根へ向かう機会があれば、風祭で降りて、えれんなごっそCAFE107のテラスを覗いてみてください。

いつもの旅に、ちょっとした余白が生まれるはずです。

参考資料

  • えれんなごっそ(公式サイト:店舗情報・ランチ・ビュッフェ)。
  • えれんなごっそCAFE107(箱根登山電車107号を使ったカフェ、テラス情報)。
  • 箱根ビール(えれんなごっそで提供されるクラフトビールの案内)。
  • アクセス・営業時間の案内(風祭駅から徒歩約2分などの情報)。

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