はじめに
箱根や熱海、伊豆へ向かう道すがら、ふと立ち寄ったラーメン屋。

今回の目的はずっと気になっていた「ラーメンショップ椿(椿系)」のねぎラーメン。
全国各地に“ラーショ”(ラーメンショップ)系の店は散らばっていますが、ここ二宮店の一杯は、旅の途中にちょうど良い満足感を与えてくれました。
以下、できるだけ丁寧に、味の流れや食べ方、印象を書き残します。
提供された一杯の第一印象
丼が目の前に置かれた瞬間、たっぷりの刻みねぎが目を引きます。

白ネギを中心に細く刻んだねぎが山のように盛られ、その上にはごく控えめにのりとほうれん草が置いてある — ねぎの見た目で「これ、後半に味が変わってくるな」と期待が膨らみます。
香りは控えめですが、ねぎの爽やかな刺激がふわりと漂い、食欲をそそる出だしです。
スープの印象
ラーメンショップ系に共通する骨太な豚(あるいは動物)出汁の風味が下支えにあります。
塩分や脂のバランスはしっかりめで、旅の途中にエネルギーをしっかり補給したいときに合うタイプ。ねぎを混ぜる前のスープは、いわゆる「しっかり旨味系」の味噌でも醤油でもない中庸の味わいで、麺との一体感を重視した設計に感じられました。
ねぎの効果 — 食感と味の変化
このねぎラーメンの主役は、文字通り「ねぎ」。細切りのねぎはシャキシャキした歯触りを保ちながら、徐々にスープの熱で馴染んできます。このねぎに絡められたタレによって、スープ全体にアクセントが加わるのが大きな魅力です。
食べ進めるうちにねぎのシャキシャキ感、ねぎの清涼感がスープのコクを引き締め、前半・中盤・後半で異なる表情を見せてくれます。
私の食べ方(当日の流れ&おすすめ)
今回、自分のなかで気に入ったのは次の順序。

シンプルですが、味わいの変化を楽しめます。
- まず半分ほど、そのままの状態で食べる
まずはスープと麺の素の味を確かめることで、この店の“基調”を把握します。 - 胡椒(コショウ)を軽く振り入れて味を引き締める
半分食べたあたりで卓上のコショウを数振り。香りと辛味がプラスされ、スープの輪郭がよりはっきりします。 - 最後ににんにくを投入して一気にパンチを効かせる
にんにくは風味が強いので、後半に加えるとスープ全体がガラリと変わり、満足度が跳ね上がります。翌日の予定に注意すれば、旅先でのにんにく増しは非常に効果的です。
ライス投入(次回の楽しみ)
今回は試しませんでしたが、残ったスープにライスを入れて「らーめん雑炊」にするアイデアがとても魅力的に感じられました。
さらに豆板醤を少し足して、ねぎの風味を活かしたちょっとピリ辛の雑炊にすれば、スープの最後の一滴まで美味しく食べ切れるはず。
次回はぜひライスを追加して挑戦してみたいと思います。
店の雰囲気と客層
二宮店は地域のドライバー、旅行客、地元民が入り混じる賑わいで、気取らない雰囲気が居心地よい。

カウンター主体の構成が多く、一人でも入りやすいのが魅力。

テーブル席があれば家族でも使いやすいでしょう。

注文のカスタマイズ(麺かため、味濃いめなど)をしている常連さんも多く、自由度の高さも嬉しい点です。
総括(満足ポイント)
- ねぎの存在感:シャキシャキの食感とアクセントが、しっかりしたスープと抜群に合う。
- 食べ方の楽しさ:半分→胡椒→にんにく→ライス(次回)という段階的な味変が楽しめる構成。
- 旅の寄り道に最適:提供は早め、ボリューム充分で、移動の合間にちょうど良い満足をくれる一杯。
次回へのメモ(個人的な課題)
- ライスを追加して、余ったスープで豆板醤を少し混ぜた「らーめん雑炊」を試す。
- 「にんにく」を最初から入れて、ねぎとにんにくの相性を確かめる。
- 近所の地元ラーメンショップにも足を伸ばし、店舗ごとの個性を比較してみる。
最後に
旅先で出会うローカルな一杯は、その土地の空気や時間帯とも深く結びつきます。
二宮のラーメンショップ椿でのねぎラーメンは、手早く満たされたい旅の気分にぴったりで、「また次に来よう」と思わせる良い余韻が残りました。
次回はぜひライス投入までやって、締めの満足感をじっくり味わってみます。