メディアライブラリが散らかってきたなと思って
ある日、WordPressのメディアライブラリを眺めながら、ふとこう思いました。
「画像が多すぎて、何がどこにあるか分からない…そろそろ整理したほうがいいかも…」と。
確かに、過去に使ったまま放置されている画像、テスト用にアップしただけの画像など、心当たりのある不要ファイルがそれなりにありました。
「…少しずつ削除していこうか…」
そうして私は、1ページにつき20個の画像を選び、削除を繰り返すという作業を始めたのです。
まさかそれが、後に“最大級のやらかし”になるとは全く思いもせずに…
表示されない画像。静かに崩れていくページたち
最初に違和感を覚えたのは、トップページのバナー画像でした。
「あれ? 表示されていない…」
ちょっとした不具合かと思って他のページを確認してみたところ、次々に現れる「画像が消えている」現象。
「まさか…さっき削除した画像の中に、使われているものが…?」
背筋がひんやりする感覚を覚えながら、記事ページを一つひとつ開いてみました。
案の定、ところどころで画像がごっそりと消えてしまっていました。一瞬、何が起きているのか分かりませんでした。
WordPressの画像管理、知らなかった仕組み
私はこの時まで、WordPressで画像を削除するとどうなるかをきちんと理解していませんでした。
「投稿や固定ページに貼り付けてあれば、その画像はもう安全…」そんなふうに考えていたのです。
ところが、WordPressのメディアライブラリで画像を削除すると、サーバー上からその画像ファイルごと完全に消えてしまうのです。
つまり、投稿内に画像のタグが残っていても、実ファイルが無くなっていれば、当然表示されないということになります。この仕様を、実際に500枚近い画像を消してから知るというのは、なかなか辛い経験でした。
本当に戻せるのか? パニックと焦燥
投稿の内容自体は無事でした。
けれども、画像が無いだけで、ページの見栄えはまったく変わってしまいます。レイアウトも崩れ、読みやすさも損なわれる。
いえ、それ以前に、そもそも読みたくなるような見た目ではなくなっていたのです。
あわててブラウザを開き、スマホでも確認し、再読込してみても…何も変わらない。
このときの私は、完全にパニック状態でした。
「もう元に戻らないのか?」「誰か、なんとかしてくれ…」
そんな気持ちで頭の中がいっぱいでした。
藁にもすがる思いで思い出した“バックアップ”の存在
このとき、ふと頭に浮かんだのが、契約しているサーバー(エックスサーバー)の自動バックアップ機能です。
「…確か、Webに関して過去7日分くらい自動で保存されていたはず…」
それならば、「画像を消す前の日付に戻せばいいのでは…?」と。
慌ててサーバーパネルにアクセスし、「バックアップ → 自動バックアップ」のページを開きました。
不安と希望が交差する中で
とはいえ、正直うまくいく保証は全くありません。バックアップの仕組みを詳しく知らないまま「とりあえず復元できるかも…」と思っただけですし、何より操作すること自体が初めてのことでした。
「…まあダメ元で…」
そんな気持ちで、復旧作業の第一歩を踏み出したのです。
次回予告
バックアップはあった。けれど、そこからがまた一苦労だった。
次回は、サーバーのバックアップ機能をどう使ったのか、その中で起きた予想外の壁についてお話しします。