【越後川口パーキングエリア】味わった、新潟名物・生姜醤油ラーメン

日曜日のほっと一杯

4月6日、日曜日。

遠出の途中、関越道を走って越後川口パーキングエリア(PA)に立ち寄りました。

程よい疲れと小腹が空いた感覚が同時に来たとき、ふと看板に「生姜醤油ラーメン」の文字が目に入り、思わず足を止めてしまったのです。

PAの軽食コーナーで頼んだ生姜醤油ラーメン。新潟県のご当地ラーメンとして有名な「長岡生姜醤油ラーメン」を意識しているメニューと思われ、とても期待が高まりました。

生姜醤油ラーメンとは? ― 新潟「長岡系」の伝統

まず、このラーメンの背景について簡単に触れておきたいと思います。

  • 長岡生姜醤油ラーメンは、新潟県を代表する「ご当地ラーメン」の一つ。
  • 発祥は 青島食堂。1961年創業の老舗食堂で、「生姜をたっぷり使う醤油スープ」が特徴。 
  • スープは濃口醤油ベースで、豚骨など動物ダシと野菜を煮出し、生姜を効かせて仕上げる。
  • 生姜を使う理由のひとつは、動物系スープの臭みを抑えるため。
  • 新潟県ラーメン界では「新潟5大ラーメン」の一つに数えられている。

越後川口PAの生姜醤油ラーメンを実食

私が注文したラーメンは、淡い琥珀色に透き通ったスープ。

その表面にはわずかな油が浮き、小口ネギの緑、生姜の香りが鼻をくすぐります。具はチャーシュー、メンマ、ほうれん草あたりが入っていて、シンプルながら丁寧に作られている印象。

ひとくちスープをすすれば、生姜の香りがふわっと広がり、それから醤油のコクとダシの旨味が追ってきます。辛すぎず、むしろやさしいぬくもりのような風味が口の中に残る。麺は中細で適度なコシがあり、スープによく絡みます。

生姜は存在感があるけれど強烈すぎず、「体を温める」「風味を立たせる」役割をきちんと果たしている。PAで出てくるラーメンとしては十分すぎる完成度で、旅の途中での小さな贅沢感を味わえました。

なぜこのラーメンが旅の途中に響いたか

  • 道中、冷えた体に 生姜の香りと温かいスープ は非常にありがたかった。
  • シンプルながら滋味深い構成は、観光やドライブ中の「軽めの食事+安らぎ」にぴったり。
  • ご当地ラーメンとして確立された味を、PAで気軽に体験できるのは旅好きには嬉しい発見。

新潟ラーメンの広がり ― トレンドとしての生姜醤油

  • 最近では、生姜醤油ラーメンが全国でも注目されており、ノンフライカップ麺「ニュータッチ 凄麺」シリーズにも 長岡生姜醤油 が登場。
  • また、新潟拉麺協同組合が「生姜醤油ラーメンフェア」を開催しており、生姜醤油ラーメンの魅力を県内外に発信している。

総括:PAの一杯に、旅の彩りを

越後川口PAの生姜醤油ラーメンは、ただの“休憩食”以上の体験でした。

新潟のラーメン文化を感じさせつつ、旅の中にちょっとした“地元の味”を取り込める。それは、私にとって旅の心地よさを膨らませるひとつの儀式のようなもの。

これからもドライブ途中には、地域性のあるラーメンを探して立ち寄りたい。

次は青島食堂本店で、生姜醤油の本場をじっくり味わってみたい、そんな気持ちが芽生えた昼下がりでした。

個人店カテゴリの最新記事