はじめに
10月29日、水曜日。
昼下がりの街を歩いて向かったのは、秦野ちょい呑みフェスティバル参加店のひとつ、タイ料理の「バーンタイ台所」。
今回はランチ訪問で、フェスティバルの“ちょい呑み”メニューをまず楽しみ、その後でランチセットを追加注文してじっくり味わう、という流れで取材してきました。
店主さんとは実は、先日charcoalで顔合わせ済み。地域を盛り上げようという熱意が伝わる方で、訪問を楽しみにしていました。
店内はランチ時の穏やかな空気。タイらしい香りがふわりと漂い、カジュアルながらも丁寧に料理と向き合っている印象です。
テーブルに座ると、まずは「ちょい呑み」の瓶ビール(シンハー)と、タイ風焼き鳥(ガイヤーン)が運ばれてきました。
ちょい呑みメニューの所感 — シンハーとガイヤーンの相性
ちょい呑みで選んだ飲み物は瓶ビールのシンハー(SINGHA)。
東南アジアの定番ラガーは、暑さにも食にも寄り添うすっきりとした飲み口。昼間の光の下で気持ちよく喉に流し込むと、体の緊張がするりとほぐれていきます。
ガイヤーン(タイ風焼き鳥)は写真の通り。
皮目に焼きの香ばしさがあり、中はジューシー。鶏の旨味を残しつつ、タレは甘すぎず、酸味やナンプラー系のコクが下支えしているため、ビールとの相性は文句なしです。添えられたタレ(香味ソース)は、香草とナッツのほのかなアクセントがあり、肉に絡めると味の奥行きがぐっと増します。
シンハー(瓶)とガイヤーン。ビールの爽快感がスパイシーなソースの合間に心地よく入ってくる。
追加注文:トムヤムクンラーメンセット(ランチ)— 本場を彷彿とさせる酸辣の表現
満足しつつも「もう少しバーンタイの味を味わいたい」と思い、ランチセットの「トムヤムクンラーメンセット(1,280円)」を追加でお願いしました。
セットは小チャーハン、サラダ、デザート付きで、コストパフォーマンスも良好です。
スープはトムヤム特有の酸味と辛味、そこに海老や魚介の旨味が溶け込んだ濃度で、エビの香りとレモングラス、カフィアライムの香りがふわっと立ち上ります。酸っぱさが前に出すぎず、しかし確実に存在感があり、唐辛子のヒリリとした刺激が後味を引き締めます。
麺は中細のストレートで、スープがよく絡む仕様。小チャーハンは軽い塩味でラーメンの合間にちょうど良く、サラダとデザートが食後のバランスを整えてくれます。
トムヤムクンラーメン。酸味・辛味・旨味の三拍子が揃った、満足感の高い一杯。
この「本場を彷彿とさせる」味わいは、調味の塩梅がしっかりしているからこそ。日本人向けにわかりやすく作るだけでなく、タイ料理の基本である酸味と香草の扱いが丁寧にされている点が特に好印象でした。
ハイボール追加、会話、そして取材メモ的な所感
食後にハイボール(ブラックニッカ、550円)を一杯追加しました。
食中のスパイスや酸味の余韻を、シンプルなハイボールでクールダウンするのは正解。炭酸の爽快感が口内をリフレッシュしてくれます。
店主とは、先日 charcoal でお会いした際の話題や、今回のちょい呑みフェスティバルでの動き、秦野の飲食シーン全体の雰囲気について話すことができました。
地域イベントとしてのフェスティバル参加は、個店の魅力を短時間で伝える良い機会であり、実際に来店したお客さんの反応も今後のメニュー作りに直結する─そんな前向きな空気が店内にありました。
お会計と合計
- ちょい呑み:シンハー(瓶)+ガイヤーン(ちょい呑み提供) … (フェス参加枠)
- 追加:トムヤムクンラーメンセット … 1,280円
- 追加:ハイボール(ブラックニッカ) … 550円
合計:1,830円(税込・現地会計)
コストパフォーマンスは非常に良好。ちょい呑みでさくっと一杯、ランチでしっかり一杯という組み立ては、忙しい日でも満足感を得られる良いプランです。
総評
バーンタイ台所は、カジュアルさと味の確かさを両立させたお店でした。
ちょい呑みのガイヤーンは昼の訪問でも十分に楽しめる完成度で、ビールとの相性も抜群。トムヤムクンラーメンは、酸っぱくて辛いだけの“いわゆる刺激系”ではなく、旨味と香りの繊細な層が感じられる一杯で、セット全体のバランスも良好でした。店主の人柄と、地域を想う姿勢も料理の味として伝わってくるような、心地よい訪問になりました。
今回の訪問は「取材」としての目的をしっかり果たせ、単純に“美味しいものを昼から楽しむ”という贅沢を読者の皆様に伝える時間となりました。ちょい呑みフェスティバルの意義を実感する、良い事例の一軒だと思います。
夜のメニューもまた味わいに来たいと思います。
飲み物のメニューは以下のとおり。
自分用メモ(業務記録)
日時:2025年10月29日(水)12:30〜13:30(ランチ訪問)
場所:バーンタイ台所(秦野)— 秦野ちょい呑みフェスティバル参加店
参加者:取締役(単独取材)
目的:ちょい呑みフェスティバルの参加店取材、メニュー検証、写真撮影
注文(税込):
- ちょい呑み提供:シンハー(瓶)+タイ風焼き鳥(ガイヤーン) … フェス枠
- トムヤムクンラーメンセット(ラーメン+小チャーハン+サラダ+デザート) … 1,280円
- ハイボール(ブラックニッカ) … 550円
合計:1,830円
所感・備考:
- ガイヤーンは皮の香ばしさと身のジューシーさが共存。ナムジム系のタレが良いアクセントに。
- トムヤムクンラーメンは酸味・辛味・旨味のバランスが良く、本場を想起させる仕立て。香草の使い方が丁寧。
- 店主は地域イベントに積極的で、地域連携の意識が高い。先日 charcoal で顔合わせ済みで、再会の会話がスムーズだった。
- 撮影メモ:料理(ガイヤーン全体・タレ)、ラーメンのスープ面(海老と香草の立ち上がり)、店のメニューを撮影。光は窓側自然光が最良。
次回検証課題:夜の通常メニューでの辛味・香草の差異、フェス外の定番メニュー(カオマンガイ等)の検証。