【Oasis東京ドーム】22曲の合唱ポイントガイド

【Oasis東京ドーム】22曲の合唱ポイントガイド

はじめに:Oasisを「叫ばずに歌う」という贅沢

ロックのライブで声を上げるというのは、叫びではない。

それは「共に歌う」という行為—つまり、バンドのメッセージを観客の身体の中で増幅させる儀式のようなものだ。

今回のOasis東京ドームライブでは、誰もが知っているあのフレーズたちが、きっと空気を震わせる。

この記事は、その“一緒に歌うべきタイミング”を示す地図だ。

22曲、それぞれにある「合唱の黄金ポイント」を、一曲ずつ丁寧に見ていくことにする。

1. Supersonic

最初の大事なフレーズは、やはりこれ。

“I need to be myself, I can’t be no one else.”

イントロのギターが鳴った瞬間に息を整え、この一節をリズムに乗せて口ずさむ。リズムが跳ねる曲なので、語尾を流さず一語ずつはっきりと。

サビではもう少し声を大きくして:

“You can have it all, but how much do you want it?”

ここで拳を軽く掲げる。英語が苦手でも構わない、音のリズムで感じるだけでいい。

2. Rock ’n’ Roll Star

Oasisというバンドの「自己宣言」。この曲で歌うべきは、迷わずこの一行。

“Tonight, I’m a rock ’n’ roll star!”

このフレーズの“Tonight”の瞬間で声を出す。大声でなくていい。心の中でも構わない。東京ドームの光の中で、自分もスターになれる。

3. Cigarettes & Alcohol

この曲の合唱ポイントは、いわば労働者階級の乾杯のような一節。

“Is it my imagination, or have I finally found something worth living for?”

声に力を込めて。少し酔いが回った頃なら、このフレーズの意味が身体に沁みる。このとき、もしビールを手にしていたら—グラスを少し掲げて。

4. Some Might Say

イントロで手拍子を入れたら、サビで堂々と歌う。

“Some might say we will find a brighter day.”

この「brighter day」で笑顔になれるかどうかが、この曲の鍵。声を出すと同時に、次の希望へと歩いていくような気持ちになる。

5. Acquiesce

友情の歌。ルームメイトと一緒に歌いたくなる一節。

“Because we need each other, we believe in one another.”

合唱の定番中の定番。Oasisファンなら誰もが声を揃える瞬間。この2行を全力で

6. The Importance of Being Idle

この曲は静けさの中にリズムがある。サビで口ずさむべきはここ。

“I don’t mind, as long as there’s a bed beneath the stars that shine.”

焦らず、テンポに身を任せて。少し気怠い英語の響きが美しい。声を出すより「口パク」でも構わない、リズムを身体で取る。

7. Slide Away

情熱の曲。恋人や仲間を思いながら歌うフレーズはこれ。

“Let me be the one that shines with you.”

“shines with you”を少し伸ばして、声を会場に溶かすように歌う。曲の後半、ギターが空気を切る頃に響かせたい一節。

8. Stand By Me

Oasisの中でもっとも多くの観客が自然に口ずさむ曲のひとつ。やはりサビのこの部分が命だ。

“Stand by me, nobody knows the way it’s gonna be.”

発音よりも気持ち。この曲は“歌うこと”そのものが目的になる。

9. Morning Glory

Oasisの疾走感が詰まった一曲。声を合わせるならここ。

“What’s the story, morning glory?”

この一行を曲の最初にリズムで重ねるだけでOK。シャウト気味でもいい。勢いがすべて。

10. Don’t Go Away

穏やかな曲だから、静かに心の中で。

“Don’t go away, say what you say.”

この曲の「say what you say」の部分は吐息のように柔らかく。叫ぶのではなく、「祈るように」歌う。

11. Wonderwall

世界中が知っている大合唱の代名詞。もちろんここは—

“And after all, you’re my wonderwall.”

声を重ねる人が多すぎて、誰の声か分からなくなるほどの瞬間。その混ざり合いこそ、この曲の醍醐味。

12. Champagne Supernova

幻想的な曲調の中で歌いたいのはこの部分。

“Someday you will find me, caught beneath the landslide.”

“In a champagne supernova in the sky.”

ゆったりとしたテンポ。英語が分からなくても、旋律に声を重ねるだけで心が共鳴する

13. Live Forever

Oasisの原点にして、最大のアンセム。絶対にここは全員で。

“Maybe I just wanna live forever.”

“Maybe I don’t really wanna know.”

声を張る必要はない。この曲は“願い”の歌。自然と声が出れば、それでいい。

14. Roll With It

軽快なノリでいくならこの一節。

“You gotta roll with it, you gotta take your time.”

リズムに合わせて身体を揺らしながら、小声で“roll with it”を繰り返すと心地よい。

15. Go Let It Out

自然に身体が動くビート。サビは全員で。

“Go let it out, go let it in.”

“It’s only right now.”

この2行をリズミカルに。“let it out”のoutを少し伸ばすと音が揃う。

16. Stop Crying Your Heart Out

ここは静けさの中の合唱。

“Hold on, don’t be scared.”

“You’ll never change what’s been and gone.”

優しい声で。隣の人の声が聴こえるくらいの音量で。涙をこらえるように、やさしく。

17. Little By Little

サビのメッセージが大切。

“Little by little, we gave you everything you ever dreamed of.”

“Little by little, the wheels of your life have slowly fallen off.”

この曲の“Little by little”を観客全員で揃えると鳥肌が立つ。ゆっくり、リズムを合わせて。

18. The Hindu Times

熱狂系の一曲。声を合わせるというより、リズムで身体を合わせる。サビの部分だけは全力で。

“I get so high, I just can’t feel it.”

この“high”で声を跳ね上げるのがポイント。

19. Lyla(またはSupersonic Reprise)

ここで軽快に声を出す。

“Lyla, I waited for you.”

短く・繰り返し。リズムを刻みながら身体で“歌う”瞬間。

20. Don’t Look Back In Anger

誰もが待つ、最大の合唱ポイント。イントロが流れたら、もう言葉はいらない。

“So Sally can wait, she knows it’s too late.”

“As we’re walking on by.”

“Her soul slides away…”

そして、全員で:

“But don’t look back in anger, I heard you say…”

会場全体が歌う。その一体感は、この夜の記憶になる。

21. Whatever(Encore)

アンコールの最初は自由の歌。

“I’m free to be whatever I.”

“Whatever I choose and I’ll sing the blues if I want.”

この“I’m free”の瞬間を全員で。ロンドンの空気を感じながら、自分の「自由」を思い出す。

22. Champagne Supernova(Final Reprise)

最後は静かな海のような大合唱で。

“Where were you while we were getting high?”

このフレーズをそっと、優しく、時間をかけて。声が響き合って、やがて静寂に戻る—その瞬間が最高のエンディング。

終わりに:歌詞でつながる夜

Oasisのライブは、「観客が主役」になる時間。

言葉を知らなくても、メロディを知らなくても、声を重ねる瞬間に、そこにいる全員が同じ場所に立つ。

あなたが今夜、どんな声で歌ってもいい。その声は、きっと誰かの心の中で鳴り響く。

そして最後に、ノエルのギターが止まった後—静かに、ひとつだけ呟こう。

“Live forever.”

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