秦野「晄(kou)」にて
8月14日、木曜日。
お盆の只中。夕暮れ時の秦野の街は、いつもよりも少し静かに感じられました。
この日、妻と二人で向かったのは「晄(kou)」。地元では評判の、少し独特な空気感を持つラーメン店です。
一品料理とラーメンのメニュー
まずは一献、瓶ビールから
席に腰を落ち着けると、迷わず瓶ビールを注文。2人でシェアしながら、乾いた喉を潤す。最初の一口の冷たさは、外の暑さを洗い流すようで、実にありがたいです。
瓶ビールを注文
あてにお願いしたのは「蒸し鶏のごまだれ」。柔らかく仕上げられた蒸し鶏に、濃厚な胡麻の香りが絡みつく。ビールの苦味とごまだれの甘味がよく合い、舌がほどよく温まり、自然と次の一杯へと進みたくなります。
蒸し鶏のごまだれ
ここで気づいたのは、アルコールを頼むと小さなお通しが添えられること。ラーメン屋でありながらも“飲める店”としてのスタンスを強めているようです。
アルコールにはお通しがつく様子、お値段は不明
それぞれのラーメン
腹もほどよく空いてきたところで、いよいよメインへ。
私は「こってりら〜麺」。その名の通り、スープは力強く、表面に浮かぶ油膜が食欲をそそる。レンゲで口に含めば、旨味が重層的に押し寄せてくる。濃厚でありながら嫌な重さはなく、飲み干したくなるバランスです。
妻は「京都ら〜麺」を。醤油を基調とした澄んだスープに背脂が浮かび、どこか懐かしい味わい。ひと口もらいましたが、香ばしさと軽やかさの同居に、なるほど京都という名を冠する所以を感じました。
食べ進めるうちに、私は替え玉を追加。固めに仕上げられた細麺が、こってりスープと絡み、食欲はさらに加速。替え玉を頼むときの、ほんの少しの高揚感は、ラーメン店ならではの喜びです。
こってりら〜麺
スープによく絡む細麺
替え玉追加
〆の酒、夜の余韻
ラーメンを食べ終えた後も、もう少しだけ飲みたくなりました。
私は麦焼酎のソーダ割り。妻は芋焼酎の水割り。麦の香ばしさと芋の甘やかさ、それぞれが食後の口を整えてくれる。最後に生ビールを追加し、改めて喉を冷やしました。
芋焼酎と麦焼酎も追加
さらに生ビールも追加
この日の会計
二人で過ごした時間を振り返りつつお会計。合計で 5,150円でした。
「晄(kou)」という店は、単に腹を満たす場所ではなく、食事と酒の流れを一つの小さな物語として楽しませてくれます。ラーメンを食べながら酒を重ね、そしてまたラーメンに戻る。居酒屋ともラーメン店とも言えぬ、独特の“場”がここにはありました。
ビールに始まり、ラーメンに舌鼓を打ち、焼酎、ビールで締める。この充実感を思えば、納得の一夜と言えるでしょう。
業務記録(自分用メモ)
- 日付:2025年8月14日(木)
- 店名:秦野「晄(kou)」
- 注文内容:瓶ビール、蒸し鶏のごまだれ、お通し、こってりラーメン+替え玉、京都ラーメン、麦焼酎、芋焼酎、生ビール
- 会計:5,150円
- 記事用途:食べ飲み歩きブログ
圧倒的な「こってり」と、清らかな「京都」の対比。
そこに酒が加わることで、ラーメン光の一夜は一層豊かに記憶に刻まれました。