はじめに
12月14日、日曜日。ランチタイム。あじへい上地店を後にして。
あじへい上地店での昼食を終え、店を出た後。そのまま目的地向かうには、少し惜しい時間帯。
満腹ではあるが、余韻が残っている。あのラーメンのスープの感じ、炒飯の香ばしさ。
「もう少し、この店に関わっていたい」
そんな気分のまま、次に向かったのが―あじへいの隣にあるあじ横産直市場です。
あじ横産直市場という場所
あじ横産直市場は、単なる直売所ではありません。地元密着型の市場でありながら、飲食店と“家庭の食卓”をつなぐ役割を担っている場所。
観光地的な派手さはない。しかし、並んでいるものを一つ一つ見ていくと、「ここは、地元の人がちゃんと使っている場所だ」というのが、すぐに伝わってきます。
野菜、加工品、惣菜。どれも必要以上に飾られていない。だからこそ、信用できるのです。
目に入った、あじへいの冷凍商品
そして、そこで見つけたのが―あじへいの餃子、唐揚げの冷凍販売。
正直、これは少し驚きました。
ついさっきまで、実店舗でラーメンを食べていたあじへい。
その味を、家に持ち帰れる。しかも、冷凍という形で。
こうした展開は、今や珍しくはありません。しかし、老舗ラーメン店が、自分たちの看板商品を冷凍で出すというのは、それなりの覚悟が必要です。
味に自信がなければできない。中途半端な出来であれば、「店で食べた方がいい」という評価になってしまうからです。
本当は、買いたかった
正直に書きます。
買いたかった。
餃子も、唐揚げも。どちらも、家でゆっくり検証してみたかった。
・店の味と、どれくらい差があるのか
・家庭で調理した場合、どこまで再現されるのか
・酒のつまみとして成立するか
ブログ的にも、書けるネタは山ほど。
しかし、この日はこの後もまだ移動が続く予定。
冷凍品を長時間持ち歩くのは現実的ではありませんでした。
「今日はやめておこう」そう判断せざるを得なかったのです。
冷凍販売が示す、店の姿勢
ただ、買わなかったとはいえ、この冷凍商品の存在は、強く印象に残りました。
あじへいは、「店に来られる人だけの味」に留まろうとしていない。
家庭でも、日常の中でも、あじへいの味を楽しんでほしい。
そんな意志を感じます。
これは、単なる売上拡大ではありません。店の味を、生活の中に落とし込もうとする姿勢。
長く続く店というのは、こうした“次の一手”を、静かに、しかし確実に打っています。
次回の宿題が、できた
結果的に、今回のあじ横産直市場訪問は、「何も買わなかった」という結果になりました。
しかし、何も得られなかったわけではありません。
むしろ―次にやるべきことが、はっきりした。
・次回は保冷バッグを持参する
・餃子と唐揚げ、両方購入する
・自宅調理での再現性を検証する
・店の味との違いを、丁寧に書く
ブログ的には、むしろ楽しみが増えました。
食事は、店を出た後も続いている
良い店というのは、食べ終わった瞬間で、体験が終わりません。
店を出てから、帰り道で、そして、次に訪れる場所で、じわじわと存在感を残していく。
あじへい上地店と、あじ横産直市場。この二つを続けて訪れたことで、あじへいという店の「今」と「これから」が、少し見えた気がしました。
次は、冷凍庫の中から。
その時は、また改めて、書こうと思います。